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荀勖2  薪鑑定職人

荀勖じゅんきょく武帝ぶていに招かれ、

食事をしていた時のこと。


たけのこを食べ、飯を進める。

と、ふと手を止めて言う。


「これを煮るために使った薪、

 ずいぶん傷んでいますね」



全員の頭に? マーク。

何を言ってるんだこいつは。


とは言え、気にはなるので

こっそり確認させた。


そしたら、故障した車の足を

薪に使ったとのことだった。




荀勖嘗在晉武帝坐上食筍進飯、謂在坐人曰:「此是勞薪炊也。」坐者未之信、密遣問之、實用故車腳。


荀勖の嘗て晉の武帝が坐上に在りて筍を食べ飯を進むに、坐に在る人に謂いて曰く:「此れや是れ、勞れたる薪が炊なり」と。坐者は之を未だ信じずも、密かに遣わせ之を問わしむに、實に故き車の腳を用う。


(術解2)




変な話過ぎて面白いが、個人的には

全く存在する意味のない「筍」が

すっげえ気になる。


えっ、確かに我々日本人、

割と潁川えいせん荀氏じゅんしのこと

「筍」氏って誤変換してますけど……


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