ファーストコンタクトで見事
ハートを射抜いた
では会食と参りましょう。
この場にも、多分
入れ知恵が入ってる。
「川犬ケチですからね。
上手いタイミング見計らって、
ケチっぽいことしてください。
あの川犬、更に参りますよ」
という事で庾亮さま、
ニラをいただいていた。
ふと箸が止まる。
根っこの部分、白い箇所。
思い立ち、脇によけた。
「?
庾亮ドノ、ソレヲドウスルダ?」
「植えれば、また葉が
生えてくるであろう?」
ズッギュウウゥウウウン!
陶侃さん、見事に射抜かれた。
タ、タダノ青瓢箪ジャネエドコノ男、
統治モワカッテオル。
……ちょろい。
蘇峻之亂,庾太尉南奔見陶公。陶公雅相賞重。陶性儉吝,及食,噉薤,庾因留白。陶問:「用此何為?」庾云:「故可種。」於是大歎庾非唯風流,兼有治實。
蘇峻の亂にて、庾太尉は南に奔り陶公に見ゆ。陶公は雅して相い賞重す。陶が性は儉吝にして、食に及び、薤を噉い、庾は因りて白きを留む。陶は問うらく:「此れを用いるに何をか為さんや?」と。庾は云えらく:「故より種うるべし」と。是に於いて庾の唯だ風流にのみ非ず、治實を兼ねて有せるを大いに歎ず。
(儉嗇8)
注とかでは「調理済みのニラ植えて改めてニラが生えてくるわけねえだろバーカ」とかツッコミが入ってる。oh...
ちなみに陶侃さんのけちっぷりは相当なものだったようで、世説新語にもエピソードが載っていたりします。