反りが、合うはずがない。
さて、そんな二人が
そりゃもうバトルが始まるに決まってる、
……というか、ひどい。
温嶠さんの言葉遣いが、とにかく。
これには卞壼さんも相当鼻白んだだろう。
だが、この後に残るのは、
庾亮さまの言葉だけである。
いわく。
「温嶠殿は決して、
汚らしい事を口にしないものだ」
ぇえ……。
溫公喜慢語,卞令禮法自居。至庾公許,大相剖擊。溫發口鄙穢,庾公徐曰:「太真終日無鄙言。」
溫公は喜んで慢語し、卞令は禮法に自ら居す。庾公の許に至り、大いに相い剖擊す。溫の口より鄙穢さるを發せるに、庾公は徐ろに曰く:「太真は終日、鄙言無し」と。
(任誕27)
卞壼さん「この似た者同士が……」
理解に苦しむ話ではあるのだけれども、これ庾亮さまが、温嶠さんの言葉に含まれてたドギツい含みに全く気付いてなかった、ってことなのかなあ。