臨終の床に就いた。
あとはいつ呼吸が止まるのを待つか、
それぐらいの状態の時。
そんなとき、寝室の下で
神をまつる鼓舞が始まった。
言うなれば、快癒祈願の祈りである。
が、劉惔さん。キレた。
「みだりな祈りをなすな!」
いやいや、だって、劉惔さんに
元気になってほしいんですよ。
だから祈らせてください。
牛を供物にして、牛を供物にして!
アホか。
瀕死の劉惔さん、答える。
「
余計なことはしてくれるな」
劉尹在郡,臨終綿惙,聞閣下祠神鼓舞。正色曰:「莫得淫祀!」外請殺里中牛祭神。真長答曰:「丘之禱久矣,勿復為煩。」
劉尹の郡に在りたるに、終に臨み綿惙せらるも、閣下に神を祠る鼓舞を聞く。色を正して曰く:「淫祀を得る莫れ!」と。外は里中の牛を殺し神を祭らんと請う。真長は答えて曰く:「丘の禱るや久し、なり。復た煩を為す勿れ」と。
(德行35)
満を持して登場、劉惔さん。
しょっぱなからキャラが
強く出てて素敵である。
丘之禱久
論語述而第七から。重病にかかった