目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

077 魂の踊り

それは、耳から入った音ではなかった。

居眠り運転で私の上を走り去ったトラックの音は、皮膚や骨を伝って、鼓膜ではなく、脳に直接響いた。

足の複雑骨折。

ダンサーとして将来を嘱望された私は、全てを失った。


だが私は諦めなかった。


後年。

私はカポエイラのダンサーとして、世界を踊らせた。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?