84. Story.7 ~【流星群に願いを】~②
あたしは結愛先パイを気持ち良くしてあげることしか考えられなくなった。結愛先パイに触れるたびに甘い声を上げた。それが嬉しくて、あたしは何度も何度も繰り返した。
「あ……っ!んん……っ!」
結愛先パイの身体が震える。弱っているせいかいつもより我慢できていないように見える。このまま……あたしは結愛先パイに……。
「結愛先パイ……いつもより感じてます?すごいですよ……。そんなことされたらあたし……いっぱいしてあげたくなっちゃいますよ?」
「あっ……だめ……っ」
「ダメじゃないですってばぁ……」
「凛花……ダメ……」
あたしはゆっくりと結愛先パイに……その度に結愛先パイの口から吐息と喘ぎ声が漏れる。そのまま身体を震わせた。そしてそんな結愛先パイの声を聞いているうちに、いつの間にかあたしも興奮していたみたいで、自分で触るとすごく濡れている。結愛先パイと同じだ。
「結愛先パイ……あたしもしてほしい……気持ち良くなりたい……もう我慢できないよぉ……」
そう言うと結愛先パイは小さくうなずいた。あたしは仰向けになって足を広げる。恥ずかしいけど、それよりも早く触れてほしいという欲求の方が強かった。それに、この方が結愛先パイもしやすいだろうから。
結愛先パイはそっと優しく触れる。それなのにあたしには十分すぎるくらいだった。だけどもっと欲しい。もっともっと強くして欲しい……そして結愛先パイは……。
☆★☆★☆★
気が付くとあたしはベッドの上に横になって頭が真っ白になっていた。
「凛花。」
「結愛先パイ……」
「ごめんなさい。うつしちゃ悪いと思ったのだけど、あなたを動かす体力がなかったわ。」
あたしは結愛先パイと裸のまま布団に入っている。それにしても、あんな風になっちゃったのは初めてかもしれない。自分からしたいとか言っちゃったりして、すごく大胆だったと思う。今思い出すと顔が熱くなる。
「凛花。私病人なのにそれを知っててするなんて、本当にイヤらしい子ね?」
「え!?あ、あの……それは……すみません……。」
「あたしは結愛先パイの家に遊びに行くだけですって、あなた昨日言ってなかった?しかも自分からおねだりするなんて。」
「言わないで!結愛先パイが気持ち良さそうだったから……我慢できなくなったの!」
あたしが必死に弁解していると、結愛先パイはクスッと笑った。元はと言えば結愛先パイが悪いのに……。あんなにキスされたら我慢できないよ……。
「何その顔?私のせいだって言いたいのかしら?」
「そんなこと考えてませんよ。そうだ。結愛先パイお粥作ってあげますね!それを食べてお薬飲んで寝て治しましょう!」
あたしは起き上がって服を着ようとした。すると結愛先パイに手を掴まれる。
「なんですか結愛先パイ?」
「ちゃんと服着るのよ?裸エプロンとかしなくていいわよ?」
「着ますよ!もう!」
あたしは結愛先パイに背を向ける。ん……。結愛先パイになら見られても構わないけどさ……そんなの恥ずかしいし。
あたしは結愛先パイのためにお粥を作り、それを一緒に食べる。結愛先パイはおいしいと言ってくれたけど、いつもより元気がないように見えた。やっぱりまだ調子良くないんだろうなぁ。
ご飯を食べたあと、結愛先パイは薬を飲む。あたしはその間に食器を洗っていた。洗い物を終え、結愛先パイの部屋に戻ると、結愛先パイは眠ってしまったようだった。あたしは起こさないように静かに隣に座る。
「寝顔可愛い……。そうだ。こっそり写真とっちゃお。このくらいいいよね?」
あたしはスマホを取り出して写真を撮る。その画像を見て微笑む。さて、お風呂に入って【流星群に願いを】の続きでも読むとするかな。