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第61話 前世の僕の最後(7)

《ピカー!》


 と漆黒の闇に覆われ始めた空が黄色に光──!


《ドッ! ドォー!》


 と大きな音が鳴れば、黄色い光の稲妻が前世の僕に落雷するのではなく、貂蝉の阿保に落ちたから。


「「「「「えっ!」」」」」


「「「「「うそ?」」」」」


 何太后さま率いる漢軍の僕達は仲良く驚嘆をするけれど。


 落雷を浴びた当の本人である三国志のゲームの超人気ヒロイン、アイドルである貂蝉はと言うと?


 銀髪のエルフさまから真っ白い髪にエルフ耳から虎耳なのかな……?


 それと貂蝉の顔や身体中の至る所にトラ柄模様が浮き出て、今までの魔法ロープから真っ白なビキニアーマー……。


 それも何進将軍達のような妖艶に見えるタイプの物では無く。魅惑的な部分も何だか力強く見える。


 そうまさにをモチーフしたようなビキニアーマーを貂蝉は身に纏えば。


「──白虎~~~! 雷神剣~~~!」


 と、彼女は異世界冒険譚のエンディングのような必殺技の捨て台詞を吐いた。


 だから僕や何太后さま達の口から一斉に。


「「「「「おぉ、おおおっ!」」」」」


「「「「「素晴らしい」」」」」


「「「「「凄い」」」」」


 と驚嘆や感無量の声が仲良く漏れると。


「──みなぁ~~~! わらわに続け~~~!」









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