「えい!」
「やぁあああっ!」
「とりゃぁあああ~~~!」
「貴様等ー! 退けぇえええっ!」
「退きやがれぇえええっ!」
「そこを追退きなさい~~~!」
董卓閣下と惇姉さん、華雄に夏侯淵と……。その他の将達が何太后さまを中心とした四人のエルフの精霊……。貂蝉、王允先生、荀彧先生、荀攸達五人の祝福の舞いの加護を受けつつ埴輪仕様の木馬──。お馬ちゃんの馬上から各自各々持つ戟や青竜偃月刀、槍を振るい、叩き、突き、切りしながら怒声を上げるから。
「「ピィ、イイイッ!」」
「「キャ、アアアっ!」」
「「「キィ、イイイッ!」」
黄巾を被った埴輪仕様のおチビな兵隊達……。槍と鍬と鎌に鉈や斧を持つ歩兵部隊が刹那……。
そう、彼女達農民一揆のような黄色い頭巾を被った
そしてノイズが起こり、消えていく症状のように敵のおもちゃの兵隊達が消去する様子中で僕はある者達を日本製の遠眼鏡探索しながら。
「張角姉妹は何処ー?」と呟けば。
「張角大師の姿が見えませんね、理君……?」
僕の真横で陳宮さんも敵の総大将である、この世界の大地の女神でもある張角大師の現在地を把握しようとジャパニーズ双眼鏡を使用しながらキョロキョロと探索しているのだが。
僕太と陳宮さんの二人は中々敵将張角姉妹を見つけだすことができないでいるからと言うか? 先ほどまでは中堅辺りに妹二人はいたはずなのに。急に僕達二人の視界から消えていなくなったのだ。