「うぅ~ん、うぅ~ん」
僕が考える人へとなり思案……。何かよい策……。妙案がないか? と呻っていると。
「(荀彧さん~。準備ができたら、お願い~!)」
僕の耳へと程昱さんの荀彧さんへの嘆願が聞こえてきた。
だから僕は考える人へとなるのを辞めて、どうしたのだろう? と思いながら自分の後方……。城郭の物見台にいる荀彧さんや王允さん、賈詡ちゃん達の方へと、僕は顔と身体の向きを変え、遠目で見詰め観察した。
「(……後方の隊は~。上手く逃げてくださいね~。今から焙烙玉を装備した投石器で張角姉妹と空中に浮いている敵兵を攻撃しますから~)」
荀彧さんが何太后さまの恩赦を使用して後方の部隊へと直ちに張角三姉妹と、その兵隊達……。黄色い頭巾を被った埴輪仕様のおチビな兵隊達の真下から退避するようにと指示をだした。
「(えぇ~)」
「(嘘~?)」
「(マジか~?)」
「(お~い、みんな逃げるぞ~!)」
「(退避するぞ~!)」
後方の部隊の各将達が周りにいる他の将達へと声をかけ合うと。