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第196話 日本での生活も更に騒がしくなりました(5)

 しかしだ! 大人と呼ばれる生き物達は噂話が好きなようだからね。


「……でも家のママが言っていたけれど、理事長がPTA総会の時に御主人がいて、お腹に子供もいるのだと言っていたみたいだよ?」


 そう、実は何太后さまは霊子の女神さまへと変貌する前……。


 悪霊! 怨霊! キョンシーさま時代にね。日本の昭和の夏の夜の蒸し暑さを吹き飛ばしていた怪談シネマやドラマのヒロインさま達のように夜な夜な僕の許へと尋ねてきては前世の恨み辛みを劉弁殿下と親子仲良く告げ、満足すれば。


 思春期の僕の寝床に忍び込んでは生気を吸い尽くすだけではなく精気も自分が満足するまで親子仲良く吸い尽くして。


『ああ、朕は満足じゃ』と言いつつあの世……。冥府へと帰宅をしていたから日本の昔話にもあるように懐妊されたみたいでね。


 まだ余りお腹はでていないけれど妊娠しているみたいで、何太后さまが三国志でも有名な三國志オンライン戦記異世界から召喚し、招いて、出資して立てた小さな島の大きな病院へと僕の子供のために元気よく通っているから。あのひとは余り隠しごとをするような感じの女性ではないから。妙に色香が増した彼女を大人達が見て、『理事長は妊娠されているのですか?』と尋ねられて『はい』と嬉しそうの答えたのだと思う?





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