「ふぅ~ん」
「そうあるか」
「それなら別に良い、ある」
まあ、中にはさ、両親が中華人民共和国の富裕層のクラスメイトの者達もいるから。僕が何者の転生者であることも知っている上に、何太后さまのお腹の子が誰の子かも知っている者達もいるから。
そう言った者達は僕の顏をジト目見詰めてくるから。
「あっ、はははははは」
と笑い誤魔化すけれど。
まあ、我が家のお家事情を知らない者達は、何太后さまがダメならば。
「じゃ、こぶつきの理事長は駄目だから、俺は貂蝉かな?」
「じゃ、僕は頭が賢い、賈詡ちゃんかな?」
「あっ! 俺も舞姫さまだな」
「あっ、僕も貂蝉が良い」
「僕はツンツンしていない賈詡ちゃん推しだね」
「俺も物静かな、賈詡ちゃんがいいよ」と。
この後もやはり、他人と比べても精霊さま達は、やはり何とも言えない容姿……。
そう僕が他人と比べてもついついと目がいき、惹かれてしまう。推したくなる気持ちになる。神々しく麗しい容姿を二人はもっているから。
何太后さまや王允校長先生がダメなら、家では下着姿やTシャツに短パンだけ部屋の中をゴロゴロとだらしなくしている二人だろうとも、他人はそんなことは知らない。
「……理君は貂蝉さんと賈詡ちゃんとではどちらが良い?」
僕が一番答えることが難しいことを平然と尋ねてくる。