だから先ほど僕に貂蝉と賈詡ちゃんのどちらがいい? と尋ねてきたクラスメイト達は『ジロリ!』と僕のことを仲良く睨んでくるけれど。
僕は素知らぬフリをして口笛を吹けば。
「えぇ~、皆さん、お静かに~」
王允先生が校長先生らしく、威厳のある不機嫌な声音で講堂にいる全校生徒をステージから見下ろし、見渡し、威圧をコマンドかけながら告げ、終われば。
「今から新任の先生方の紹介に移りますね~」
全校生徒へと告げるものだから。講堂内がワイワイ、ザワザワと騒めき始める。
そう僕の周りのクラスメイト達も。
「どんな先生だろう?」
「男性の先生かな?」
「女性の先生かな?」
「美男?」
「美女?」
「イケメン?」
「麗しいかな?」
「エッチィかな?」
「どんな先生だろう?」と。
まあ、高校生らしい会話が飛び交うのだが。