第31話 女王陛下からの招待状(12)
まあ、いつもこんな感じで、私の友人、知人は、いくら女王陛下であろうとも。私のことを……。うそか、本気かわかりませんが、命懸けで庇ってくれると申すのですよ。
いつも彼女達はぷんぷんと真剣な顔でね……。
だから私は苦笑浮かべつつ「みなさま、ありがとうございます」とお礼を告げると。
その後は私の友人、知人が抱きついてくるから、あっ、ははは、でッ、苦笑い……。
頼むからみなさま、勘弁して欲しいと思う……。
だって私は同性愛には興味がない。まあ、ないからね。このどさくさに紛れて、私の耳や頬に接吻することや、胸を触り、握ったり、お尻に触れるのを控えて欲しいのだけれど。
私はいつも友人、知人のもみくちゃにされながら、じゃれられるほどの人気者なのでございますよ。
だから以前私は女王陛下にこのことを報告して愚痴り、嘆いたことがある。
しかし女王陛下は私の嘆きや不満を聞いて、クスクスと微笑みながら。真っ赤な顔をしている私へと。
「アイラ、貴女の持つ星は舞台女優や一国を束ねる事も出来る程の人気者の星に下に生まれた者……。もう、それこそ? 朕の後を貴女に継がせても良いのでは? と思いたくなる星の庇護を持つ貴女ですから。友人達の貴女の事を想い慕う心は、良い方に取ると良いですよ。貴女は並外れた人気者になれる器ですから~」と教えを頂いたことがある。
だから私は今日も友人、知人に寄って集ってもみくちゃにされようとも女王陛下の教えを思い出しては耐え忍んでみせる。
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