【その日の夕方】
「ただいまですっ!」
「おかえりなさい ロミー。どうかしたんですの?帰りが遅かったですけど何かあったのですか?」
クラス委員長の集まりで下校が遅くなった梨香だったが、自分が帰宅した時ロミータがまだ帰ってきてなく、太一の携帯をcallしても繋がらなかったので梨香はかなり心配していたようだ(太一は単に亜沙美たちと喫茶店に入った時に、携帯をマナーモードにしたのを家に帰るまで気が付かなかっただけだがwついでに言えば、梨香はまだ亜沙美と番号交換していなかった)
「(ヾノ・∀・` )違うよっ!亜沙美と太一に喫茶店をご馳走してもらってたっ!遅くなったのに連絡入れなくてごめんなさいっ!」
「そうでしたの?それなら良いんですけど……あっ!そうでしたわ。ロミーあての荷物が届いてますわよ。見られて困らなさそうな物は開封して適当に配置しておきましたよ」
「ありがとう梨香っ!」
「さぁさ、ご飯の用意が出来ていますよ。旦那様もお待ちです。手を洗って来てください」
家政婦の佐藤さんがやって来て、梨香とロミータを梨香パパが待つキッチンへと誘った
【食後】
「あのね梨香っ」
「何でしょうロミー?」
「今から1人で色々するからっ、お風呂の時間までは入らないでねっ。ごめんねっ!」
「色々段取りもありますものね。ゆっくりやってくださいね。パパ、私とロミーは最後に入りますから先に入ってくださいね」
食事を終えた梨香パパは風呂場へ
佐藤さんは4人分の食器の後片付けに入り、梨香は自分の部屋で宿題と明日の授業の予習を始めた。ロミータは…
「21時からって言ってたわねっ。何とか配信が終わるまでには間に合わせないと……」
ロミータの両親から送られてきた荷物には…彼女の服や生活用品。それに超高性能そうなゲーミングPCまでが入っていた。急いで汲み上げるロミータ。なかなかどうして手際良く配置していく
【21時前】
「出来たっ!えーとスマホ、スマホ……亜沙美は今夜どんな配信するのかなっ!ほーほー【ソウルバスター】か…格闘ゲームねっ!」
ロミータは急いで【ソウルバスター】をダウンロードすると、キャラクリを急ピッチで進めていた。そして軽くCPU戦を済ませた22時過ぎ…
【亜沙美の部屋】
「ロリー……はっ!?」
(ロリータ…って事は、ロミータちゃんじゃん!…どういう事?なんでロミータちゃんが?)
「試合開始!」
「( *¯ ꒳¯*)フフン。そのキャラクリ、どういうつもりか知らないけど…勝たせてもらうわよぉ!」
「きゃうっ!?」
明らかに対戦者の動きはぎこちなかった
いかにこのゲームの猛者たちには、まだまだ相手にならない亜沙美と言えど…今日初めてこのゲームをするロミータとの実力差は明白で、3本勝負の1回目は亜沙美の圧勝だった
「2本目開始」
✱「初心者やん」
✱「イジメ良くないな」
✱「アミ。大人気ないぞ!」
✱「罰金でアミー水よろ」
「ヽ(`Д´#)ノ コラー!なんでもかんでもアミー水に結び付けないでよね!」
もはや【アミー水教団】と言えるほどのアミー水ファンたちから「やり過ぎてるからアミー水寄越せ」と抗議が入った
(あっ?亜沙美、油断してるっ!)
「ここで決めるわっ!!」
ロミータが操る軽戦士タイプの女キャラの必殺技【千手突】を喰らってしまった亜沙美
「しまった!?あぁ剥かれちゃったぁ!」
相手の必殺技を喰らったとは言え、まだまだ亜沙美の方が残りヒットポイントは上なのだが…
✱「股間を攻めろ!」
✱「アミー水を絞り取れ!」
✱「負けるなロリータちゃん!」
✱「可愛いぞ。負けるな」
✱「まだイケるぞ!」
「ちょっと、ちょっと!アミが配信者なんですけどぉ!視聴者(アミーゴ)はアミのファンだよね?私を応援してよー!!」
「隙ありっ!!」
「えっ!?きゃあああ!!」
視聴者(アミーゴ)達の激しいツッコミに気を取られた亜沙美は、2本目を落としてしまい1対1になり勝負は3本目に持ち越された
「ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!視聴者(アミーゴ)だったら、アミの応援をしてよねぇ!」
亜沙美とロミータの勝負の行方は…
続く