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第138話 アサミニゥム

【竹取家 亜沙美の部屋】

自分が先に眠ってしまうとロミータに身体を弄られてしまうのでは?と心配で仕方なかった亜沙美はロミータより後(約3時頃)に寝たので、目が覚めたら11時前だった


「う〜ん…何だかベタベタするぅ…えっ!?」


いつもより、かなり遅い時間に目が覚めた亜沙美は最初その時間に驚いていたが…起きようとした時にあまりに身体がベタベタしているのに気が付いた


「ふぁ〜、おはよう亜沙美。朝から元気ねぇ…どうかしたの?」


「朝じゃないよ。もうすぐ昼だよロミータちゃん!…じゃなかったぁ!!また寝てる間に私の身体を触ってたでしょ!?」


亜沙美より先に寝たハズのロミータの方が、亜沙美よりゆっくり起きた事に驚く亜沙美。何故なのか?…そう結局ロミータは、亜沙美の予想通り寝ている彼女の身体を触って遊び、かなり夜ふかししたからだ


「あはは…最初は偶然指先が亜沙美の身体に触れちゃったんだけど…その時の亜沙美の「あんっ!」って声があまりにも可愛くて眠れなくなっちゃったからさ♪」


「もう!…ロミータちゃんと一緒に寝るのは辞めようかなぁ?」


「ご、ごめんなさい!今後は控えるからソレだけは勘弁してよ〜!」


寝る前の亜沙美とのスキンシップ。その時に得られる【アサミニウム】(ロミータが勝手に命名)が、不足すると眠れないと力説するロミータ


……………………………………………


「…いや、それよりもだよロミータちゃん!」


「(・-・)…ンッ?な〜に?…ギュルギュル…あはは…お腹空いちゃったね〜」


「………朝ご飯…んーん。お昼ご飯作ってあげるから、一緒に顔を洗いに行こうねぇ!」


「ん〜分かった…」


本当はロミータに、自分(あさみ)が寝てる間に女の子の大切な部分まで弄ったんじゃないのか?問い詰めたい亜沙美だったが…話の途中でロミータのお腹の虫が強く空腹を主張してきたので、お話は後にして取り敢えずご飯を作りにいく事にした亜沙美だが…




【洗面所】

「ん〜♪亜沙美のほっぺたムニムニで気持ち良い〜♪コシコシ…」


ロミータを連れて一緒に洗面所に来たのだが…顔を洗っているとロミータが自分の頬を、亜沙美の頬に引っ付けてきてコシコシ擦り始めたのだ


「あのねぇロミータちゃん…」


「どうしたの?亜沙美も気持ち良いの?」


「違うよぉ!!そんなにベタベタされたら、いつまで経っても着替えが終わらないんだよぉ!」


僅かな隙でもみせてしまうと、すかさずスキンシップしてくるロミータに頭を悩ませる亜沙美




【キッチン】

「今から簡単な食事をササっと作るから、もう少し待っててねぇ」


「分かった。美味しいのをお願いね♪」


炊飯器の用意は…昨夜スグに寝付けなかった時に1階に降りてきた時に米をといで炊きあがり時間をセットしておいたのが、既に炊き上がっていた


後は冷凍食品のオカズになるモノをレンジでチン!して、フリーズドライの味噌汁に熱湯を注ぎ、フライパンで目玉焼きを作っていた亜沙美なのだが…


「ふんふふ〜ん♪……んきゃ!?…ちょっとロミータちゃん何するのぉ!?火を使ってるから危ないよぉ!」


「さわさわ…ん〜♪やっぱり亜沙美のお尻は触り心地、最高よね〜♪んふふ♬」


最初のうちは大人しく椅子に座っていたロミータだが、亜沙美が調理に集中し始めた頃合いを見計らって、いつの間にか亜沙美の背後に回り込み、亜沙美のお尻を優しく掴んでグニグニ弄って楽しみ始めていた


「ε٩(๑>ω<)۶зもう!どうしてロミータちゃんは、そんなに私の身体を弄るのが好きなのよォ!!」


同性同士だから。とか等ではなく恋愛経験もスッカラカンな亜沙美には、誰かと相思相愛になりたいな!という願望はあるのだが…その先のどんな付き合い方をして行きたいのか?という具体案が全く無かった


肉体が接触する行為などに関しては特に、どんな感じに触られたい。とか、どんなムードで迫って欲しい。とかの妄想が皆無だったのだ



「前に言わなかったっけ〜?亜沙美の事が大好きだって。亜沙美の全てが欲しいし、気に入っているから触るんだよ」


逆にロミータは事前の妄想はバッチリだった

仮に、ロミータが受けに回る場合では少し強引に迫られつつも優しく身体を触られたいが、時には激しく身体が壊れるかも?のレベルまでの求愛をして欲しい!


そして、ロミータが攻めの場合に対しての妄想も既に完了しておりここ数日、亜沙美に対して行っている接し方がロミータの考えていた攻める時の妄想だった



「はぁはぁ…ひ、ひとまずソノ話の続きはお昼ご飯を食べてからするから…取り敢えず今は椅子に座って……うきゃあっ!?」


背後からロミータに全身ソフトタッチされながらも、何とかお昼ご飯の用意を終えた亜沙美は、ロミータに着席する事を求めたのだが…


「んふふ♪亜沙美ったら太ももも凄く触り心地良いわね。弾力と言い、白くて艶やかな感じも最高よね〜♪」


何とロミータは亜沙美の真後ろに立ち、亜沙美の足と足の間。しかも股間に近い部分から右手を突っ込み、亜沙美の脚を内側からサスサス堪能するように触ってきた


「んっ!?嫌、駄目ぇ…はぁはぁ…そんなところばかり弄られたら…んくっ!立っていられなくなっちゃうよぉ!!」


「良いのよ亜沙美。そのままロミーに身体を委ねてきても❤︎」


「┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈」


「ん?どしたの亜沙美?」


「ε٩(๑>ω<)۶з取り敢えず御飯を食べるからぁ!イチャイチャするのは一旦止めてぇ!!!」


珍しい亜沙美の大声に抑止されたロミータ

取り敢えずイチャイチャは終わり、ようやく2人はお昼ご飯を食べ始めた




【亜沙美の部屋】

「ロミータちゃん座って。お話があります…」


昨夜と言うか今朝、亜沙美が寝ている間に身体を弄りまくったんじゃないか?と、問い詰めようとしたのを後回しにしてお昼ご飯にしようとした結果…結局その最中でも隙あらば好きなように触ってきたロミータに、1度キッチリ話を付けないと、我が身の安全が確保出来ないと確信した亜沙美


「ロミータちゃん。あのね…」


「な、何かしら亜沙美(汗)」


突然ロミータの顔を真っ直ぐに見詰めて、真剣な表情で話し始めた亜沙美に気圧されたロミータ


「この前も話したよね?私はコミニュケーションを取るのが上手くないから、いきなりベタベタするのは控えてね。って!!」


「Σ(゜□゜)あっ!!……あはは……ごめんなさい…少しやり過ぎたわ。反省します…」


亜沙美の可愛さに脳を焼かれてしまったロミータ。彼女は亜沙美の家にお泊まりして一緒に居られる嬉しさに、本能が理性を打ち負かしてしまっていたようだ


「今朝もそう。起きたら私の身体が汗ダクでビックリしたんだよっ!…私が寝ちゃってから…たっぷり弄りまくったんでしょ?…意識の無い時に手を出してくるのは許容出来ません!!」


亜沙美は朝起きた時に言いたかった事をようやく言えた。のだが…


「えっ!?…違うよ亜沙美。ロミーは寝ている亜沙美に手を出してないよ」


「嘘!?…じゃあ私なんで起きた時にあんなに汗ダクだったのぉ?ロミータちゃんが触りまくったからじゃないの?」


「……覚えてないんだ。ロミーね、亜沙美のうめき声で目が覚めたんだ。亜沙美ね…ずっと「お父さん。お父さん!」って泣きながら震えてたんだよ!」


汗だくで目が覚めたのは、ロミータの悪戯によるものだと思っていた亜沙美だったが、本当は亜沙美が2年前に死別した父親を夢に見て、うなされて汗をかいていたのが正解だったみたいだ




続く

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