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第30話

 まったく、面倒くさいことに首を突っ込んでくれたわね。

 何杯目かになる炭酸の効いたブドウジュースを流し込んでオリビアはため息を吐いた。

 記憶を掘り起こし目を落とした書類には捜査の進捗状況が記されていた。

「久しぶりね、オリビアよ」と職場に行っても捜査資料などもらえるはずもなく、良くて病院送り、場合によっては拘置所に一晩いれられるのだから、バッカスには感謝しかない。

 写真に切り取られた見覚えのある特徴にオリビアは目を止めた。

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