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第43話 総理との楽しい楽しい対談〜総理の胃痛を添えて〜

「突然だけどさ、僕って別にVTuberじゃなくてもいいと思わない?」

「は?なんですかいきなり」

「いやね?僕ってVTuberになりたくてこの世界に降りてきたのは知ってるでしょ?」

「知ってますよ?そのせいで何度も迷惑被ってますから」

「でもさ、僕がVTuberとして活動した時間と実写配信で活動した時間、どっちの方が多いかわかる?」

「それは...ギリギリVTuberですかね?」

「残念、思いっきり実写なんだよ」


 悲しいことにね。


「しかもね?実写で何か配信してる時の方が圧倒的に視聴数が多いんだよ」

「はぁ...」

「だからさ、僕。VTuberっていう概念を少し変えようと思って」

「はぁ......はぁ?!あなた何言ってるんですか私の唯一の娯楽のVTuberを壊すきですか?!」

「え、総理って配信とかみるの?!」

「見ますよもちろん。あなたのアバターを作っていただいた絵師さんだって私が紹介したんですからね?」


 ふ〜ん、そっかぁ。

 総理って配信とか見てたのかぁ...今度コラボ誘おっちゃおっかな(^^)

 もちろん拒否権はなしで。


 ていうか、あの絵師さんって総理紹介だったんだ。

 すんごいリアルなイラストとか可愛いイラスト描いてるもんね。

 総理に気に入られるくらいにはなる...のかな。


「...はっ、枕営業?!?!」

「違います何言ってるんですか?!そんなことするわけないでしょう!!」

「違うのかぁ...」

「軽い発言で薔薇の花を咲かせないでください」

「え?」


 男だったの?あの絵師さん。

 絵が上手いのは大体女性って僕世界創る時に設定したのにな...まさか何かの先天スキル持ちかな?


「まぁいいや。それでね?最近のVTuberって3Dモデルとか使ったりして活動してる人達いるじゃん。有名事務所の人たちとか」

「あぁ、いますよね。持ってる人が多いのは『ホロなライブ』とか『にじでるさんじ』、『ぶいなスポット』とかのライバーさんたちですかね?」

「うん、まぁそこら辺だろうね。それでね?あれを僕も使えたらできることが結構広がると思うのよ。でもさ、3Dモデルって3Dだけど2Dじゃん?」

「まぁ、言いたいことはわかります。日本語としては違和感を感じざるおえないですけど」

「てことで僕、3Dを本当の意味で3Dにしようと思うんだ」

「え?」


 3Dモデルの1番の利点は僕、動き回れることだと思ってるから。

 今のままの3Dモデルでもいいけどやっぱり僕はフルダイブさせるorARでリアルに体験してもらいたいよね。

 一番は3Dモデルを使ったフルダイブ、それがダメだったら拡張現実でのモデル投影かな。

 やべ、想像したらスペースウォーズのホログラムみたいなこともできそうで楽しみなってきた。

 やはりSFは良きだね。


「まぁ、簡単に言うとSAOソードアートオフラインの実現だね」

「フルダイブですか?!?!?」


 うん、食いつきがすごい。

 絵師の下りとかVTuber見てることから薄々感じてたけどこの総理、だいぶオタクだよね。

 多分そこらのオタクよりも日本のオタク文化に関しては理解が深い気がする。

 よくこの総理当選できたな。


「そう言うことだね。ただ、それだけじゃちょっと面白くないから拡張現実ARもーー」


「ーーオ○グマーまでも?!?!」

「いやまぁそうだけども。今の3Dのモーションキャプチャとフルダイブ機能、周りの地形の自動スキャンを実装すれば僕は現実で動いて、視聴者は僕の周囲を再現したバーチャル空間で動く僕を認識、拡張現実を使って僕は視聴者を認識したりするって言うのが作りたいんだよね」

「すごい!それが実現できたらすごいですぞ!!」


 うわぉ、食いつきがすんごい。

 僕も結構この案はいいと思うけどそこまで魅力的かな?

 こういう機器の材料、作り方を僕が教えるとはいえ費用はすごいだろうしそこまで使える人はいないと思うよ?


「で、これを実現するためにはもっと技術の進歩が必要じゃん?どうせなら僕、いずれは配信者の事務所とかも作ってみたいしこれを機に会社作ろうと思って」

「はぁ、会社を作るのはいいですがそれとこれにどう関係...技術の独占ですか?」

「ふっ、これだから生きのいい牡蠣はフライだよ」

「?????」

「独占はしないけど会社作るなら結構お金いるだろうしこの技術の商標登録がしたくてね」

「あぁ、それを頼みに来たわけですか。別にそれくらいならいいですよ?ゼウスさんが会社を設立した後に許可する形になりますが」

「言ったね?!言質はとったよ!」


 よし、これで僕のできることの幅が広がる。

 元々はメロンゲーム配信の時のサーティーツーアイスクリーム社に異世界素材を輸入させる話から、こんな会社を設立する話になるなんて。

 サーティーツーアイスクリームと異世界の王族が素材提携契約を結んだとしても世界間を移動して素材を輸出する技術とかあんまりないだろうし僕の会社に中継貿易させようかな。特にお金があっても使い道はないけど。


「じゃ、会社作ってくるね!」


 そう言って、僕はさっさと家に戻るのだった。


ーーーー総理視点ーーーー


 フルダイブ技術ーーSAOの実現。

 拡張現実技術ーーオーグマ○の実現。


 創造神がこれからもたらしてくれるであろう技術を創造し、つい笑みが溢れる。

 何せ、私はSAOの大ファンなのだ。

 どれくらい好きかというと、フルダイブゲームなどができたら総理を辞任して一日中ゲーム内に籠るくらいには好き。

 だからこそ、私は自身の欲と、その場の勢いで全てを許可してしまったわけなのだけどーー




ーー「やっっっっっってしまったぁぁぁああぁぁ!!!!!」


 現在、私は1人自室であの軽はずみな発言を後悔していた。

 実際、ゼウスさんの提案は魅力的だ。

 それこそ、全世界の研究機関、医療機関がその技術を欲する技術を日本で放出してくれると言うのだから。


 だけど、そこに問題がある。

 ゼウスさんなら片手間で滅ぼしたりしそうだが、最悪ゼウスさんの設立する会社に他国からの試客が来る可能性がある。

 最近はアジア諸外国の動きも沈静化してるとはいえ、仏教国などの現状は、自身の信じてる神を全て否定されされているようなものだ。

 いまだにゼウスさんたちを神だと信じない国の研究機関、それと宗教を否定され今にも暴走しそうな国が手を組むと、それこそ日本の住民にまで被害が及ぶ可能性がある。


ーーだけど、問題はそこではない。


 そんな可能性、ゼウスさんなら簡単に排除してくれるだろうし、被害者も多分頼めば直してくれたりする。

 そう、それが問題なのだ。

 他国からの刺客は、これまでの経験上日本への正式な大使、またはその護衛としてくることが多い。

 そして、その役割で公式に遣わされた大使、護衛をゼウスさんが消してしまうとそれは国際的な問題になる可能性が高いのだ。


 某米国家や、某露国家はすでにゼウスの力を目の当たりにしているので手を出してこないだろう。

 いや、もしかしたら某米国家はなんとしてでもゼウスに好印象を持たれたいだろうし積極的に味方になってくれるかもしれない。

 されど、米国家が味方するのは、『ゼウス』という神にだけ。

 ゼウスに頼まれれば日本に味方することはあるだろうが、基本的には傍観するだけだろう。


 あぁ、どうすればいいのだ。

 私はどうすればいいのだ神よ!


 もう、胃がすんごい痛くなってきて諦めて私が最近ハマっているVTuber、『創造神ゼウス(偽)』の配信を見ようと、そうタブレットを開いたその時ーー


「迷える子羊の問い、聞き遂げました。私が解決しーー」

「帰れこの大量殺人鬼がぁ!!」

「グヘェっ?!?!」


ーーゼウス曰く異世界で誰かの補佐についている旧東京消滅事件の犯人、自称美の女神アフロディーテが現れるのだった。


 あぁ、神よ。

 どうか『ゼウスに全て滅ぼして貰えばいいのでは?』なんていう本末転倒な解決法を思いついた私をお許しください。

 そしてどうかそれをゼウス本人に言おうと思ってしまった私をお許しください。


「許しまsーー」

「ーーだからお前じゃねぇ!」




あとがき⭐︎ーーーーーーーーーーー


 先の展開に迷ってます。

 いやさ、これ連載してたの結構前だから内容ぼんやりとしか覚えてないのね。

 なんか知らん間に創造神君会社設立するとか言い始めたし。

 会社設立して簡単にVR、ARの技術発達させてから口宮くんにドッキリすることになるだろうけどなんか話がぐだぐだしてて面白かねぇなぁと思ってる今日この頃。



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