「ーーてことで事務所作ったんだけどさ、口宮くんも入らん?」
事務所兼会社を作ってはや1週間、僕は早速事務所に所属してくれそうな一言口宮くんのところに来ていた。
うん?場所?もちろん口宮くんの家だけど。
口宮くんだったら誘ったら事務所入ってくれそうだしね。
...え、本音を言え?
嫌だなぁ。別に僕は自分の事務所に入ってくれた方がドッキリしやすいから入って欲しいだなんて思ってないよ?
「えぇ...えぇ...」
「何をそんなに引いてるのさ?」
「いやいきなり目の前に白髪のショタが現れたかと思ったら自身を創造神だと言い張って会社作ったから事務所に入れって...えぇ...俺が誰だかわかってるの?」
「え、口宮くんでしょ?本名は口宮拓夢。V通りの口宮に切り開くとかいう意味の『拓』と『夢』っていう漢字。夢を切り開くって口宮くんの職業にぴったりじゃん。いい名前だね」
「お、おう。ありがとう」
夢を切り開くかぁ。
口宮くんは割と普通のVTuberしてるし視聴者の夢、結構切り拓いてると思うんだよね。
ほら、僕ってVTuberの中でもかなり特殊だし。
っていうか僕自身がそこらの人間から見たら結構特殊だし、僕が何かを成したとしてもそれは人から見れば「だってあいつ神だから、俺ら人間と比べるだけ無駄だよ」みたいな感想が出てくると思うんだ。
僕の下界に降りて来た目的は、VTuberになりたかったのと、今よりも人類を発達させるため。
前未来を軽く覗いてみたら、
僕はまだこの世界に滅んでほしくないけど、神が直接的に世界の危機に接触することは神皇様自身が禁止している。
僕みたいに堂々と下界に降りてきてスキルを与えたりするのは、一応危機に関与していないからいいけれこれど、これ以上のレベルの関与は僕と言えどできない。
だから、僕は是非とも口宮くんに僕の事務所に入ってもらって人はもっと発展できるという証明に貢献してもらいたいんだよね。
ま、こんなの今思いついただけの建前なんだけど。
本音はそりゃあドッキリしたいだけに決まってるじゃない。僕だもの()
「で、入ってくれるの?入ってくれるなら早速僕が発表する新技術の実験t...モルモットになって欲しいんだけど」
「何も言い直せてねぇよ?!」
「いやまぁ、本音だし」
「タチが...悪いッ!」
「ははは、それってあなたの感想ですよね?取り敢えずじゃあ入ってくれるということで書類出しとくから、ちょっと待っててね」
そう言って、僕は早速入社用の書類を勝手に作って勝手に朱印をおさせて勝手に契約用の書類にサイン偽造するのだった。
ははっ、これぞ創造神ぱわーなのさ。
ーーーーーーーー
「ーーで、帰って来たわけども」
「ヒィッ?!」
「この怯えてるの誰?」
書類を作ってなんかそれっぽい機関に提出し、総理に「早速社員1人できたよー!!」って自慢してから帰って来たらあら不思議。
なんと口宮くんの家に4歳くらいの白髪ロング幼女がいた。
確か僕の体が10代前半orそれ以下くらいだからギリギリ僕の方が見た目年齢は上である。よし、ぎり勝った。
髪も僕と同じで白髪だし年齢(見た目)も近いしかわいいし2人で外を歩いたら
「あー、こいつはなぁ」
「もしかして...口宮くん、女遊びはほどほどにしなよ...」
「お前が何を考えてるのかよーくわかった。ちょっと表でろ」
「えぇ、いやだよめんどくさい。僕はもうこの場所に骨をうずめるって決めたんだ」
「お前何言ってんだ」
うん、僕も思う。
僕何言ってるんだろ。
「ていうか、お前持ってでかくて豪華な家持ってるんじゃ?ほら、政府あたりから渡されてそうだけど」
「うん、持ってるね。そこらのスーパーくらいの大きさの家」
「でっか?!それじゃあここに骨うずめる必要ないじゃん()」
「それはそう。まぁ所詮すべて脊髄に任せて話してるんだし変な発言くらいするよ」
「はぁ...考えて話せよ」
「めんどい」
一回一回何しゃべるか考えて話してたらつかれるじゃん。
そんなのめんどくさいしいやだよ。
僕にやましいことなんてアフロディーテのおやつのプリン食べた×10くらいしかないんだし失言することもないでしょ。
もーまんたいなのさー。
「で、この子誰なの?君の隠し子ってわけじゃないんでしょ?」
「俺がこの子の親だったら俺何歳に産ませたことになるんだよ。俺まだ20だぞ?この子は俺のいとこの子だよ」
「へー、君のいとこもこんな特徴的な髪の色してるの?」
「誰もがお前やこいつみたいだと思うな?こいつはなぜか生まれた時からこの白髪なんだとよ。ついでに言うとーーお前が視聴者に与えた『スキル』みたいなものも持っている」
ん?先天スキル持ち?
まれにこの世界にもいるけどそれでも
「なんか心当たりがありそうな顔してるな。こいつのスキルとやらを封印してくれたらお前の会社に入らんこともない」
「ほうほう、なるほどね」
「で、どうなんだ?」
「あまたある世界の特徴を集計すると普通にスキルがある世界が多いんだけどね、そのスキルが存在する世界の中で一つの共通点があるんだ。なんだと思う?」
「...全部使用するためのエネルギーが同じとかか?魔力的なサムシングとか」
「うーん、ちょっと違うかな。そのすべての世界での共通点は一つ、それは『先天的に強力なスキルを持つ人はみな髪が白い』ということなんだ」
「おぉう...もしかしてこいつもそうなのか?」
「さぁ、どうなんだろうね?」
この世界にスキルがあること自体僕は初めて知ったし何もわからないのが現状。
今のとこ知ってるのはスキルの概念を司る神と神皇様だけかもね。
いや、もしかしたら神皇様もこの世界のスキルのことを忘れてるかもしれない。
「まぁ、そんなことはどうでもいいんだよ。じゃあこの子がスキルを持ってるかどうか見てみるね?」
スキル的な力を持っているのはほぼ確実だろう。
髪が白い子がいきなり生まれてくるとは思えないし、口宮くんもそういってるのだから。
さてさて、どんな力もをっているのかな?
ーー《眼》
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【名前】口宮結衣
【種族】人
【Level】1
【HP】100
【魔力】100
【物理攻撃力補正】15
【魔導攻撃力補正】10
【防御力】12
【素早さ】14
【魅力】 100
【運】 50
【スキル】魅了 歌唱 念動力
【称号】先天スキル持ち 歌姫の卵
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「...この子、すごいね」
「え、そうなのか?」
「だって僕、この世界に三つも先天スキル持ってる人初めて見たよ」
「三つも?!?!も、物を浮かす力一つだと思ってたんだけど」
「それは【念動力】だろうね。この世界だから物を浮かす程度の力しかないけど鍛えれば普通に便利だよ。あと【歌唱】と【魅了】のスキルを持ってる」
すごいよこの子。
だって異世界でだって先天スキル3個も持ってる人まったくいないんだよ。
大体は何かを訓練している間にスキルを得るっていうのにこの子は最初から3つ。
この世界で言えばスキルがあればその道努力しないでも生きていけるようなものだからこの子はほぼ確定で未来裕福になる。
全世界の人から羨まれるだろうね。
「で、消すの?このスキルたち」
「あー、うん。取り敢えず念動力だけ封印してくれるか?皿割って大変なんだとよ」
「わかった」
そうして僕は、
いやはや、全て封印するのはなんかもったいないと思ったらよかったよかった。
ーーーーーーあとがきーーーーーーー
悲報、すでに4歳レディー、登場して「ヒィッ?!」以外しゃべらず本人の意思も聞かれずスキルを封印されてしまう
これには作者の僕も笑いを禁じ得ないね
嫌がらせとか配信の案があったら下にお願いするぞ
https://forms.gle/UQ8DAcitM2MKhtGx5
きたのはストーリーに影響を及ぼさないのを選ぶしぜひ送信してクレメンス
コメントとかLINEに送られてきたのだと流石に見落としがある
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特に星評価とレビューを!!!!!!!!
してくれたら僕が飛び跳ねながら喜びます!!
ついでに僕のもう一つの小説も読んでくれたら嬉しいです(小声で
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