「あー、やめやめ!!次だ次!!」
「少々お待ちください」
「あ?まだなんかあるのかよ?お前達が目的のオーブをとったんだ。別に文句はないだろ?」
「いえ、あなたのスキルについて聞きたいことがありまして」
私が合流しオーブを確保してしまったため、両者戦う意味を失い戦闘が終了した。そのままどこかに行こうとする少女にビュアさんが話しかける。
「あ?教えないぞ?」
「あなたがさっきの戦闘中に言ったEPという言葉。私達も似たようなスキルを持っています。と言えば?」
…
「…ほう?」
ビュアさんがスキルについて聞き、それを拒否した少女。しかし、ビュアさんの発言で興味を持ったようだ。
でもビュアさん言っちゃってもいいの?後でユキに怒られても知らないよ?
「私が言えるのはこちらにもGPという言葉がある。としか。ですがそれだけでも話してみる価値はあるかと」
「…確かにな…。いいぜ?情報交換と行こうか?」
「その前に場所を移動しましょう。あまり外で話していい内容ではないので。…あ、自己紹介がまだでしたね。私はビュアと言います」
「ナユカでーす!よろしく!」
うんうんユキに1回相談しときたいし…、となるとまたカフェかな?今日はよく行くなぁ…
「うちの名前はミカだ。それで?どこで話そうってんだ?」
「闘技場の近くの店まで」
ちっちゃい子なのに口調が
私のそんなふざけた内面など放っておいて、トコトコと博物館を後にする2人。
「あ」
その後ろを急いで私はついて行くのであった。
*
場所は変わってまたまたやって来ました。カフェです。もうここはカフェと呼ぶことにしました。だって店の名前分からないし。
マスターはそのまま目で奥へ行けと言ってました。たぶんね!半分
ちなみにここまで来るまでに、ビュアさんが持ってた姿隠しのカプセルを再使用中です。
ガチャ
「ん?あ〜おかえり〜。早かったね〜」
「ただいま〜」
ユキとハルトさんはテーブルいっぱいの紙にそれまたびっしり書かれた…、設計図とか。うんうん、何書いてあるかさっぱりだね!
「その子が言ってた子だね〜。よろしく〜」
ちなみにユキにはメールでビュアさんがミカちゃんのことを伝えてくれています。
「あぁ、よろし…。は?…なんでうちはこんな大物がいるところに来てんだ?」
「それは、君が力の持ち主だからだよ〜」
ミカちゃんはユキを見た瞬間固まり、こちらを向いて聞いてないぞと
「で〜、君はなんの力を持っているのかな〜?」
「…情報交換だと聞いたんだが?一方的に言うつもりは無い!」
ミカちゃんはユキに向き直りそう言う。
「確かに〜、ビュアからもそう聞いてるよ〜。じゃあ先に手を組まない?正確にはチーム組まな〜い?」
「…チーム?」
「そうそう〜。闘技大会が終わったら追加されるギルドシステム。それに加入して欲しい」
「はぁ!?」
おうおう…。
「もちろんタダでとは言わないよ〜。こちらもそちらに対して、出来うる限りのフォローはするつもりだよ〜?」
「ちょっと待て!?なんだそりゃ!?」
いきなりの新情報で混乱するミカちゃん。さらに追い込みどころだ!と、言わんばかりにユキは続ける。たぶんわざと情報過多に追い込んでるような気もする。
「あなたのスキルは、私の予想だとかなりの費用と技術がかかると見てるんだ〜。悪い話じゃないでしょ〜?」
ユキの言葉に心当たりがあるのか、何かを考え込むミカちゃん。可愛い…。結構内面が表情に出るタイプだね!
(確かに費用はかかるんだよな…)
「私からあなたに求めるのは〜、ひとつは今日予告された闘技大会のパーティー部門の参加と、ひとまずは素材収集かな〜?」
「なるほどな…。でもそちらの目的がわからんな。いったい何を
そうだろうね。ここまで一方的に情報を押し付けられると警戒する。私だって
「結構あっさりしてるよ〜?闘技大会の優勝」
「…ユキ単品だとその可能性が有るのはわかるがチームってこのメンツでか?悪いが他のメンツが強いとは思わないな」
「ここにいる。ナユカ、ハルト、ビュア、私。それと今いないアリア。全員がその力の所持者、
「ッ?なるほどな…。…わかった手を組むぜ。しかしあんたはそう言う人間を集めて何をするつもりだ?優勝だけが目当てじゃないだろ?」
少しびっくりしたあと、さらに
「そだよ〜。目的は革命さ〜!」
「革命?…いや無くはないのか?」
「しかもいままでとは違って〜、複数人が
ユキはそう言い放つとパネルをそう差し出し、直後、ミカちゃんが少しビクッ!としたあとにパネルを操作しだす。見えないけどフレンド申請でもしたのかな?あ、私も送っとこー。
「なるほど、確かに面白そうだな!!」
それを承認しながらミカちゃんはユキに
「私達は全員違う系統のスキルの持ち主ってことだからね〜。世間を
ユキは魔王にでもなるのかな?
「確かに面白そうだな!!」
ミカちゃんが四天王かな?
となると巨大災害魔法使いアリアさん、剣鬼のハルトさん、極太遠距離レーザー兵器ミカちゃん、ストーカービュアさんと綺麗に四天王ができるね。でユキがラスボス魔王と…
…私?後ろの方で応援してるね!
「じゃあそういう訳で〜、情報交換と行こうか〜」
そんなことがありつつ、まずはユキがこちらのことについて話し始めた。
さっきの私たちと同じように説明し、そして魔力、気力、霊力、妖力、魅力について話していく。私やハルトさん。ビュアさんなんかも自分のスキルについてミカちゃんに
「…なんかすげーな」
これら全てを聞いたミカちゃんの反応である。いやー、まあ、そんな反応にもなるよねー。私もよくわかってないよ!
「じゃ、次はうちだな!こんだけ教えてくれたんだ。さすがに信用しないわけにはいかねぇぜ」
そしてミカちゃんの番である。私はどんな能力か予想もつかないから、初めから
「うちのこのスキルの名は、〔電力〕だ」