そんな前夜祭を楽しんだ私たちは、翌日。闘技大会を
ちなみにソロ部門に私は出場しません。私を切り札として取っておきたいとの事。ソロとは別に、デュオとパーティー部門出るから出場しなくていいかな〜と私も思ってました!決して大変そうとか、ハルトさんがめちゃくちゃ時間使うぜ!とか言ってるのを聞いてめんど…。とか思ってないから!!
ソロで出場するのはユキ、ハルトさんの2人のみだ。他のメンバーは出ないらしい。
アリアさんはそもそもソロはあまり得意ではないらしいし、ビュアさんは他の優秀なプレイヤーにインタビューとかそっちの配信者としての活動に力を入れているし、ミカちゃんは出場したら力がバレる。
そんなこんなで4人は
ちなみにユキが個室を準備した、と言った時のハルトさんとアリアさんとビュアさんは
ちなみに後で聞いたがアホみたいにお値段が高いらしい。それを全試合ぶん借りているからとてつもない…。そりゃぁそんな表情になるのもわかる気がする。
さて、ここで闘技大会の対戦についてなのだが、さすがに闘技場ひとつにつき毎度1試合ずつ試合をしていると時間がとてもかかって
闘技場は世界に沢山あるため、同時にたくさんの試合が消化されていく仕様だ。
これでもソロだけで2日使うのだから、どれだけプレイヤーがいるのか…
そんなわけで、試合の観戦は全て見ることはできないのかと言うと。そんなわけでもなく。全ての試合が公式に記録されており、いつでも見られるようになっている。また、現実でも全ての試合が生配信で見られるらしいし、特設サイトで記録された映像を見ることも可能である。
予選、本選と別れており本選に出場出来ればその時点で、もう既にかなりの実力者と言っていい。
あれ?私、デュオとパーティー出るけど勝てる??
予選はポイント制であり、毎度違うプレイヤーに当たる。ポイントは勝敗、試合時間、被ダメージの3つから算出される。また、試合終了から即座に対戦を希望することもでき、当たり前だが多く試合をすればそれだけ有利である。なお、会場の数により順番待ちが発生することも多々ある。
これが今日の9:00時の開会式があってその30分後、9:30から夜の10:30まで行われ、上位1 000人が本選へ出場することができる。
まだ細かいルールはいっぱいあるらしいが、とりあえずこんな感じ。そして…
私たちの前には、毎試合ほぼ瞬殺(1分くらい)のユキがいたのであった。
「これは
なお、毎度瞬殺でもユキがポイント1位じゃない。大体のトッププレイヤー達は、結構みんな似たようなポイントなのだ。つまりユキみたく瞬殺している人間が何人もいると…
ユキの戦い方は技すら発動しない。もれなく全員ユキの弾幕にボコボコにされ、HPを瞬く間に全損させていく。
ちなみにハルトさんは、実はこの時ユキよりもランキングが上にいたり。試合始まってすぐに〔瞬歩〕を使ってバッサリ物理攻撃(一撃)でユキよりもはやく試合が終わるのだ。こちらも瞬殺(40秒くらい)である。
「こう見ると物理って強いですね」
「一撃で致命傷になることが多いからな」
「さすがにあの中に入って、魔法で勝負するつもりはないですわ…。むしろ1分、物理なしでバトルを終わらせるユキさんが化け物ですわよ…」
「同感です」
と、散々な言われようである。
「酷いな〜」
「ユキ!試合はいいの?」
そんな観戦席の感想中、ユキが観戦席に帰ってきていた。
「大丈夫〜、初めはみんなこんなもんだから〜」
「ちゃんと帰ってきたぞ?ユキさん」
その後ろからハルトさんも帰ってきていた。ポイント大丈夫?
「ハルト何やってるのよ!さっさと試合してらっしゃい!」
「まあまあ〜、これは作戦だよ〜」
「?」
ユキが言うには、13時間にも及ぶ予選では、リアルの都合や、現実でのお昼ご飯などで必ず休憩が必要になってくるらしい。それはわかるのだが…。昼時になると一気に試合が減るのだという。あぁ、みんなお腹すくからね。
そのためプレイヤーの少ない昼時に試合をするため、狙って先に帰ってきたとか。まだ10:00だよ?
さらにユキは予選の抽選の仕方を逆手に取って、一気に差をつめるもりだとも言う。
試合の抽選には、ポイントが強く
そして上位を目指す人は、ほぼ常に試合をしているのだが、そういう
このタイミングで抜ければ比較的に楽に、かつ高ランク食い込めるとユキは言っていた。
本当に上位1 000位以内に入りたければ、体力と集中力が1番重要なんだって。逆に言ってしまえばここで1位になっても、1 000位と何も変わらないだけ無駄なんだと。ならこの勝率なら今ここで休憩しておいて、少し下から1 000位以内をキープする方がいいんだって〜。
敵を瞬殺できるなら、だけど。
ユキって怖い。ちなみにこの大会のポイントシステムの情報は、カフェにいるマスターから買ったんだって。