*>>三人称視点
それからというもの、2人とも2回戦。3回戦。4回戦目を突破していった。しかし5回戦目。ハルトはなかなかの苦戦をしつつも突破。5戦目の相手に挑むことになる。
「さすがに対策はされてるわな…」
現在ハルトは、遠くから一方的に高火力の弾幕を撃たれていた。ハルトは近距離のプレイヤー、なら離れてしまえば怖くない。相手の間合いに入らないように、こちらから一方的に殴ってしまえばいいのだ。
(さすがに普通の弾幕だとこっちが負けるしな…。しゃあない。ユキさんもいいって言ってたし本格的に使っていこうか)
「【気力
今まであまり使わなかった〔気力〕を解禁する。そして。
「【
相手の弾幕を
会場はこの後、次々に放たれる常識外の弾幕近接戦闘になったのであった。
その後、近づかれた相手は体制を崩されそのままハルトに負けてしまう。次の6試合目の相手もハルトが弾幕をバッサバッサ切り伏せ、それどころか素手で弾いたり剣撃となった魔法に
ハルトは、こうも慌ただしくなった会場で1人思う。
俺の事でそんな驚いてたらこの先持たないぞ、と。
そもそも黒龍戦やビュアさんの生配信である程度、魔弾なんかブレスなんかを切ったりしていたのである。それで驚いているのなら、あとの5人の時はどうなるのか、と。
特にナユカのスキルなんて見ててもほとんど変化がないのだから。
*>>ユキ視点
「おやおや、ご
「うわ〜、なんであんたと当たってるのよ〜…」
今、7回戦目である私の前には、全身真っ黒なタキシード?をビシッと着こなし、綺麗に頭を下げている、見た目は優しそうに微笑むその男の名はセバス。
「そんな嫌がらないでください。私とあなたの仲でしょう?」
「知りませ〜ん、あったことありませ〜ん、話したこともありませ〜ん。ご退場はあちらです〜。とっととお帰りくださ〜い。この変態執事が」
「ありがとうございます」
「
なんでこの変態が大会に出てるのか。現在私は7回戦目。そこまでは順当に勝ってきてたのに!勝てないわけじゃ〜ないんだよ〜。でも相手にするのはめんどくさい…。話すのも、戦闘に関しても。
「それより、大好きなロールプレイはしなくていいのですか?白雪姫様でしょう?」
「大丈夫よ〜。あれはあなたには必要ないね〜」
「必要も何もロールプレイでしょう?試合には関係ないでしょうに…」
私は普段よくこういう試合の時は、
「いや〜、あるからやってるんだよ〜…」
「ふむ。まあ気の持ちようですね。私も好きで執事プレイをしているのであなたも同類でしょう?」
「変態と一緒にしないでくれるかな〜?」
こんな変態と同列に考えられていると悪寒が走る。こいつは根っからの執事プレイを徹底しているのだ。趣味で〜。なんでそんなことしているのかと言うと、可愛い美少女と近くで一緒にいたいんだと〜。変態が!そしてその「美少女」に私を含めてそんな態度を取ってくるから近ずきたくない。第一!ナユカの方が可愛いでしょうが!!
しかも、こんなThe執事。な見た目なのに私が一方的に勝つ未来が見えないくらいには強いのだ。あ〜、めんどくさい〜。闘技大会の本選のトーナメントの
無理である。
そしてそんな執事のプレイヤー。着いたあだ名は黒子紳士。なにがどう紳士なのか分からないし、分かりたくもないけど!さっさと私の前から消えてくれないかな?私は早く帰ってナユカにこのイライラしたこの心を
まじで!速攻!ゴミ箱にダンクシュートしてやる。
「ではそろそろ…「一緒に踊りましょうか」」
ブチッ
あぁ、こいつあれだ…。私の【私と一緒に踊りましょう】を挑発ついでに私に言ってきやがったな。よーし…
暴れちゃうぞ☆
「断る!この変態執事!ハルトも大胆に公開したんだ…。こんどは私。フフフッ!!いいわ〜あなたで試してあげる!7位の黒執事!」
さあ、始めよう!私の
これが私のロールプレイだ!
「フフフッ!!さぁ、【あなたの美しい命を凍らせましょう】」