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T091  ユキ&ナユカVSシオリ&ユメキ


「よし!じゃあやりますか!!」


めたこと言ってくれるやん?うちらそんなに弱そうか?」



「あ!ごめんなさい。そういうつもりじゃないです」


 私達の会話が呑気そうに聞こえたのか…相手の少し怖い印象の女性…。なんかギャルギャルしてる!!セーラー服に身を包む褐色で金髪なお姉さん?がこちらをにらみながらそう言った。


「まあ、いいや。このまま油断しといてくれるなら楽でええわ」


 こちらとしてはあおったりした訳ではないので弁明しておく。すると既にどうでもいいのか素っ気なく返された。おぉ…ギャル怖い。


《スキルオープン》


「センパイ、あれ使いますか?」


 さらにそのギャルの後ろには黒髪ショートヘアの前髪は綺麗にそろえられたひかえめ…。いや、目の前にいるギャルが目立ってるだけで普通の女の子。こちらもセーラー服をきたいかにも女子高生って感じの戦闘服を着ていた。

 女子高生とかお話の中でしか知らないから初めてセーラー服とか見た!カワイイ衣装!


「…あぁ、こいつの後に白雪姫バケモノひかえてやがる。ここで使わねーともったいないやん?」


「おっ!いよいよッスね!!もう待ちくたびれましたよー!」




 とりあえずセーラー服うんぬんは置いといて。


 もうすぐ始まる…。この試合。相手も何か仕掛けてきそう?何してくるか分からない以上、様子見したいところだがこちらも後ろにユキがいる。だから遠慮えんりょなく戦おう。負けてもたぶんユキが勝ってくれる。

 でもね、少しは私も強くなったよって言えないと。これはゲームだけど…。ここから。ユキにそんな私をせたい!!


《3…》


「ユキ!!」


「ん?な〜に〜?」



「そこから見ててね?私…」


「大丈夫。ナユカならできるよ。さぁ見せて?そして全ての観客を魅せといで」


《2…》


 やっぱり私はユキがいてくれてよかったよ。


「うん!私はちかう。これから花開く未来の花を。【君と咲かせよう】」


 私は桜の花びらと共に舞い。その中から黒と赤でできた浴衣を装備して現れる。


《1…》


「せや、うちらの切り札見せたれや!」


「うっス!!行きますよー!」



「【【コネクト】】!!」


《スタート!!》


ユキ&ナユカVSシオリ&ユメキ






 バトル開始早々、私は〔ジャンプ〕で上空へ飛び立つ。しかし相手の方には近づかず、このまま観客席の方に飛び立って行く。


「な、なんすか?敵前逃亡すか?」


「シオリ油断大敵や!何しだすかわからん!」


 そして外周ギリギリ…、よりも少し内側。ユキが派手にって言ってたからね!お望み通り派手にらしていくよ?


 そしてそこからそのまま外周をぐるりと回るように飛んでいく。ついでにここから桜の花弁を大量に散らす。

 [魔弾発射=∞、方向=下、属性無し、大きさ=変化なし、〔桜〕の形に変更。〔振りまく〕。〔舞う〕ような軌道+〔回す〕]


MP

┠───────╂───┤


 私の軌道から大量に吹き出す〔桜〕がそのままヒラヒラと舞いながら落ちていく。


 そのまま私は外周を回りながらさらに上昇していく。それに合わせて回り始める〔桜〕はまさに桜吹雪さくらふぶきと言った模様。



MP

┠────╂──────┤



「シオリ!!あれ止めろ!!」


「うっす!?」


 事態の異常性に気づき始めた相手プレイヤーだがもう遅い。そのまま私は範囲をせばめるように回りながら上昇。そのまま中心に到着する。


MP

├╂──────────┤





「なっ!?なんだよこの量!!!?」


「いやー!ここまで盛大にぶちまけた人はいないっスよね!?」


 そこには試合をする舞台を囲むドームのようにその周囲を囲う桜吹雪が出来上がっていた。



「なんか綺麗っすね!」


「感心してる場合かっ!」



「でもこんだけ弾幕張ったらMPもう無くないっすか?しかも全部私たちには当たらない位置でですよ?」


 2人は未だアクションを起こさない。無理に動く前にこちらの様子を見て対処しようということかな?この感じだとシオリと呼ばれている黒髪ショートの子の方にはバレなさそう。ただギャル高生のお姉さんはなにか違和感に気づかれたのかその表情は怪しんでいるように見える。


 そして…


 その桜吹雪ドームはだんだんと重力にしたがい落下していく。


「っ!!シオリ!上にダメージ覚悟で抜けろ!!」


「!?うっす!」


 途端とたんに急上昇しだす2人。このまま下にいては危険と判断したのか。私の作り出したドームの上に抜けるために急いでこちらに…つまりドームの頂点に上り着いた私に迫ってきていた。


 うーん。近づかれるのは少しやりにくいので振袖ふりそでからいくつか仕込みナイフを進行方向に妨害する形で飛ばす。


 だが2人共もだまってやられてくれない。即座に打ち返す弾幕。かわされたナイフのお返しとばかりに飛んできた魔弾を避けつつ今度は扇子せんすを〔装備〕する。


「【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】!」


 そして進路変更。落下しながら黒髪の子に狙いを定めて扇子を振り抜く。


「うわっ!?」


 そのまま一閃。横に振り抜かれた扇子に右腕を少し斬ることが出来た。だが傷は浅くダメージはそこまで入ったように見えない。


 そんな攻撃後の私に今度は手をグーにしてに殴り掛かって来るギャルことユメキお姉さん。的確なタイミングで援護攻撃を打ち込んできた!振り抜いた扇子で防ぐことはできない!なら!!


 咄嗟とっさの判断で〔り〕を放ち、左足を使ってパンチを蹴り返す。が右足で蹴り返したパンチは〔衝撃波〕とかそんなものを使っていたのか。盛大に弾き返されその威力を殺すことができない!


 吹き飛ばされた先は地面。うっ!?



 地面に接触する直前に〔受け身〕を使い。ダメージはらうものの、たいした問題はない。

 相手はこのタイミングで上から落ちてきた桜吹雪ドーム弾幕の中だ!

 思った通り、二人共に程よく当てることができたみたいで急いでドーム上に逃げていく。


 だが即座に2人は上から私目掛け、ユメキお姉さんは一直線に、シオリ後輩は周りを囲むように弾幕を展開する。逃げ場が限られるもこの程度ならワンライフの方が難しいね!


 全部…躱せるっ!!


「なんか…、違和感がぬぐえん」


「例えば?」



「さすがにMPがそろそろ尽きるはずやん?の割に節約してるふしがまるでない」


「魔力強化でも持ってるんじゃ?」



「せやろか?」


 まだバレてなさそうだね!


「【昇華星林「トゥインクリング ナイト フラワー」】」


 私はさらに大量の〔魔法陣〕を周りに出現させた。




ステータス



ーーーー



名前 ナユカ


所持金 218300G



HP 0├────────╂──┤


MP 0├─────╂─────┤


CP-5 ├─────┼───╂─┤5


称号「回避の極意」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 魅力


「強化系」

体力強化 魔力強化


「生活系」

食べる


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える


「?」

念話 合技


ーーーー


【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【君と咲かせよう】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


状態

・MP常時回復

・HP特定回復

・注目度上昇

・魅力値上昇

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