生存圏を宇宙にまで求めた人類は、ソレと遭遇してしまう。
未知の生命体・『蠕動者』と──。
財閥令嬢のベラ・アレクサンドラは、宇宙空間での観光ツアーに参加した折、蠕動者の襲撃を受けシャトルから投げ出されてしまう。
他のツアー参加者が次々に命を落としていく……そんな絶望的な状況から彼女を救ったのは、護衛艦「星野号」。
命を救ってもらった恩に報いるため、ベラはクルーとして契約を結ぶことに。艦長の星野 航を始めとしたクルーたちとともに、常に危険と隣り合わせの宇宙へ、ベラは果敢に挑んでいくことになる……。
この物語は、未知の生命体『蠕動者』と、蠕動者に対抗すべく開発された人型戦闘機・ノヴァ……そのクルーたちとの宇宙空間での戦いが描かれています。
宇宙空間を渡るにあたり、大きな障害となる蠕動者。臨場感あふれる描写のおかげで読んでいるうちに、得体の知れないその存在に底知れぬ恐怖心を抱いてしまいます。
その蠕動者に立ち向かっていく、星野号のクルーたち。ベラはもちろん艦長の航、クルーのひとりひとりに抱えている事情があり、人間ドラマがあり……。
クルーたちの絆が深まっていくのを実感すればするほどに、胸が締め付けられるような展開も待っています。
手に汗握る蠕動者との攻防に、次はどんな展開が待っているのだろう? とドキドキさせられてしまう……『終撃のノヴァ』はそんな素敵な作品です!