第二章 異変
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しばらくしてジュリアは目を覚ました。
「ジュリアちゃん、さっき様子が……」覚醒したリィファが、おずおずと先ほどの出来事を説明した。
聞き終えたジュリアは申し訳なさそうな怯えているような複雑な顔になった。
「あたしが、リィファちゃんを……。ごめんねリィファちゃん。でも記憶が完全に飛んでるんだ。なんか、怖いね」
ジュリアの寂しげな謝罪の言葉に、リィファは返す言葉もなく黙り込んだ。