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第14話:みんなの気持ち

 次に起こされると、そこはシェリフ村であった。


 どうやらここに、賞金首の張り出しが有ったらしい。


 賞金はなんと、二百ゴルトであった。


 一パーティでせるとは、思わなかったらしい。


 だが事実なので、その様に報告すると五十ゴルト金貨を四枚いただいた。


 なので今回ことに当たった、四人で分けたのであった。


「事実、これは余分な報酬ほうしゅうではある。だが公的には正式な報酬では有るので、そこは認めざるえをえない」という『キルヒャ』さんの言葉もあったためではある。


 『キルヒャ』たちは出てはいけないという言葉通り従っていただけなのであり。


 事実を知るのは私たち四人だけだということを、正式に依頼主として報告したのである。



 シェリフに着いてすぐ出発という訳には行かなかったので、シェリフで今日は休憩ということに成った。


「村の酒場やトイレを借りるのは、アリですから。明日の六時には、馬車を出しますので。それまでに、乗り込んでいてください。一応出る前に、確認は取ります」とのことであった。


 そういうことなので、私は村の酒場に行って保存食はなどを購入しに行った。


 保存食を七日分(+四日分十二食)に拡張して、非常食も(+二十一日分四十二食)追加したのであった。


 買い溜めを、行ったのである。


 これによる重量増加は、荷物が二.五キログラム増加しただけだった。


 大した増加にはならなかった。


 ここで、晩飯を五十カルド分食べた。


 そこそこの量がありお腹はふくれ元気も出た。


 馬車に戻る前にトイレを借りに行き、めていた分を全て叩き出したのであった。


 荷物は三十九.六五キログラムとなったが、基本的に今現状の移動は足では無いので楽ができる内に購入と思った訳ではある。


 貨幣が少し増え〇.六八五キログラムまで変化したため


 財布の中身[0.565kg]

 五十G×二[0.12kg]、十G×四[0.12kg]、一G×零[0.000kg]、

 五十S×一[0.05kg]、十S×三[0.105kg]、五S×二[0.05kg]、一S×六[0.12kg]


 小銭入れの中身[0.12kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×四[0.08kg]、一B×四[0.04kg]、

 五十Ca×零[0.00kg]


 貨幣全重量〇.六八五キログラム、


 装備と荷物の重量六十二.八一五キログラムになった。


 それなりに買込かいこんで出て来たため、かりパーティーのみんなからは「どこまで行くんだ?」といわれた。


 特に隠すことでは無いので、「とりあえずは、フレイニアの首都までかな」と静かに答えたのであった。


「目的は、何かあるのか?」と『ウィーゼル』にいわれた。


 「師匠を、探しにです。まずは、フレイニアに行って情報を得ないとフレイニアのどこに居られるのかも皆目見当かいもくけんとうがつかないのです。心当たり、もありませんし」と私がいうと。


「そいつはまた、大変なことだな。途中まで、で良ければ。といっても、フレイニアには入らずにヴェルゼニアの国内までだが、付き合おうか?」と『ウィーゼル』がいってくれる。


「それに久しぶりに、背中を任せても大丈夫な感じだったんだ。あの手ごたえというか感覚は、中々忘れることができない。カルトルまでならば、旅路だからなあそこのサリーネ誠神殿に用事が有るんだ」と自分の身に起きる用事までいってくれたので。


「申し出有り難うございます、一緒に行きましょう」と私は答えるに至った。


 すると『セリア』がいった「私も途中まで、ご一緒してもいいですか? 途中といっても、フレイニアの王都までですが。その話ですと、王都までは行かれるのでしょう?」といわれた。


「そうですね、情報が入りそうな。王都までは、行くことになるでしょう」と私がいうと「ならば私も、御一緒させていただきましょう」といってくれたのであった。



 『ゲルハート』もいった「実は俺も、フレイニアの王都には用事が有ってな。剣を創ってもらいに行く、途中なんだが。俺も、混ぜてもらって良いかな?」という。


勿論もちろんよろこんで。このパーティーで南下できるなら、鬼に金棒ですね。お互い、支え合えるだけの何かはありますし。私の方から、お願いしたいくらいです」と私がいった。



「みんな何かと、気をんでるみたいだな」と『ウィーゼル』がいう。


「違いない」と『ゲルハート』がいった。


「まだ若き英雄を、見守りたいのかも知れんな」と『ゲルハート』が続けた。


「もし、待ってくれるなら。カルトルでの用事、といっても大したことは無いはずなんだ。それを終えたら自由にはなれるはずなんだ、その後合流してもいいか? フレイニアの王都には、一度行って見たいと思っていたんだ。中々、行けるもんじゃないからな。見聞を、広めたい。カルトルでの宿代は、全員分おごらせてもらうぜ」と『ウィーゼル』が、任せておけといった。



「みなさん、良い人たちですね。分りました、私の方は急ぐ旅ではありません。合流しても、いいと思います」と私がいった。


 『ゲルハート』と『セリア』がいう「異議なし」と。


「揃ってますね。ではカルトルでは『ウィーゼル』さんを待ってから、合流しましょう。って、私が皆さまの道筋を決めてしまってもいいのですか?」というと、「カルトル以降は、『ウィオラ』がパーティーリーダーですよ? カルトルまでは『ウィーゼル』さんに、お願いしますけれども」と『セリア』がいった、そしてこうも続ける。


「フレイ以降は、みんなの様子を見て決めてはいかがですか。まあ、剣を創ってもらうにはそこそこの時間が要りそうですけれども。相手は、剣匠けんしょうディオメル・ワルストマですね?」とズバリと突いた。


「流石にフレイまで行こうという奴は、情報が早いな。そうだ、あのワルストマに剣をお願いしたいんだが。色々、条件が厳しいと聞くからな。材料を持ってこい、といわれた奴がいるとか。つくってやらん、といわれた奴がいるとか色々な。いわく多いんだよ、あの人は」と『ゲルハート』がいった。


「自分の気に入った相手にしか、剣を創らないと聞いたこともあります。ですが私だと、噂の範囲を出ませんけど」と『セリア』がいった。


「私は、聞いているだけだったが」英雄の域に成れることで、身の証を立てればいいのでは無いかな? でも、難しそうだなと思ったのであった。



「そういう『セリア』は、何か用事があるのか? あー待ていわんでもなんとなくわかる、ギルド関係か?」と『ゲルハート』がいう。


 『セリア』が答えを返した「当たりです。まあ私の用事は、相手が逃げないから。急ぐ必要が無い、というだけなんですけどもね。ヴェルゼニア国内の主要図書館と、ギルド図書館の有名どころは一通り覗き見してきましたから。後は南下して、フレイニアの魔導士ギルドの図書館巡りですかね」それならば確かに相手は逃げないな、とは思った私ではある。


 だが、時間はかかるかなと思った次第ではある。


 それはその時に、考えればいいんではないかなと思った訳ではある。


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