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第152話・人間?03


「ええっ!? えええぇえっ!?

 どういう事!? あなたたちにえちゃっているのコレ!?」


ロングの銀髪の彼女(彼)は、自分の頭の狐耳に手をあてて―――

さらに内股になりながらフサフサしたしっぽをブンブンと振り回す。


「あれ? ちょっと待って?」


「……瑠奈るなちゃん、『アレ視えるようになったの!?』って

 言った……?」


ショートストレート&細目タイプと、ポニーテール&丸顔&ジト目の

女子高生2人が共通の友達に問いただす。


「え? あ、あの~……そ、それよりっ!

 そのままで大丈夫なんですか!?」


ツインテールにやや三白眼の少女が、話をそらすように詩音に質問する。


「どど、どうしようかしら……いえこれが本来の姿ではあるんだけどね?

 でもこのままじゃ警察が来ちゃうかも」


詩音はまだ通報はしていなかったが、男が大声だった事もあって

誰かが通報しているとも限らない。


「あっあの! 詩音お姉さまもお店終わっているんですよね?

 これから帰るところなんですよねっ!?」


水樹みずきが早口でたずねると、


「え? ええ、そ、そうだけど」


「じゃあいったんお姉さまの家に行きましょう!

 瑠奈ちゃん、一花いちかちゃん!

 大通りに出てタクシー拾うわよ!!」


その提案に詩音は慌てて、


「でっでも!

 多分アタシのこの姿、誰にでも見られるようになっちゃって

 いるんじゃ」


「大丈夫です!

 ここは秋葉原、野良メイドや野良コスプレイヤーなんてゴロゴロいます!

 かえって疑われませんって!」


水樹の奇妙な説得に詩音は戸惑う表情を見せるが、とにかく早く

人目につかない場所に行かなければならないという事には変わりなく、


そして彼女たちと詩音は急いで大通りまで行くと、

タクシーをつかまえてそれに乗り込んだ。



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