第25話 華のみた夢②
「ねえ、おじさん?」
華は不安げに問いかけた。
「じゃあ、その淡く光ってるのは?」
「これかい?」
おじさんはにっこりと微笑んだ。
華は無言で首を縦に振った。
煌めく光に目を奪われながら、心臓がドキドキと高鳴るのを感じた。
「系統樹だよ。」
おじさんの言葉に、華は眉をひそめた。
「トウケイ……?」
彼女の混乱した表情を見て、おじさんはさらに説明を加えた。
「トウケイジュ。これで今君の子孫をたどって照合しているんだよ。」
「シソン?」
華の口から出たその言葉は、驚きと戸惑いが交じり合っていた。