話はハルキが意識を取り戻してすぐのタイミングまで遡る。
「あれ?
ポーチの中身がかさばってるな」
蓮姫はポーチの中身に違和感を感じた。
「何だこれは?
手紙か?」
「何だ……と!?」
「ちょっと急に立ち上がってどしたし、
カムっち?」
「今、大事な手紙読んでみるからちょっと静かにしてくれ」
蓮姫はそう言ってハルキの言葉を遮ると、手紙の中身を読み始めた。
自称女さんへ
『私が
まだ説明していなかったわね。
だから今、こうして
一度しか説明しないから心して聞いてちょうだい。
時代間に時空の断絶が観測されたの。
そして、その時空の断絶は宇宙規模で未来に重大な影響を及ぼすものよ。
だから、その事態の深刻さをあなたに説明して、解決方法を教える為に私は
「にゃ、にゃ、にゃ、
蓮姫とハルキははたからオーバーリアクションって言われそうな程、猫目で大げさに驚いた。
・・・
手紙を読む
・・・・・・
「あれあれ~?
・・・・・・・・・・・・
「にゃ、にゃるほどー!!!」
スクっと立ち上がった。
「お~!
「わからん(汗)」by
「あにゃにゃ⤵︎、
※猫のしっこカエルの屁(架空)
「にゃあ、ハルキ?」
「にゃあに、カムッち?」
「奴がこの文章で
「ん~、さ~?
サイコロ?ジクウのダンゼツ?
「ジクウのダンゼツって
それ、ウマいにゃか?」
「う~ん、
あたしにも
頭にサイコロって付いてるから
ステーキみたいな物にゃんじゃないかにゃ~?」
「サイコロステーキって事か!!
私やハルキが
確かに美味しそうだにゃ~♪」
「ホントにゃしね~♪」
「ハルキ?もっと先も読むぞ」
「うんうん、カムっち続けて」
緊張感というものが無く、
性欲と食うことしか頭にない頭空っぽさんへ
「ムカっ!」
「カムっち、まあまあ~w」
性欲と食うことしか頭にない頭空っぽさんへ
『以下は前半は箇条書きにするわ。
◆一劫年のサイコロの力◆
◇着いた時代の擬人化
◇ 過去改変
元の世界と次の世界の間の時間の流れを切り取り、一瞬で無かったことにする。
そうして、次に向かう時代へ一瞬で再構成する。
◆一劫年のサイコロのルール◆
一度でもサイコロを使ってしまった者には
全ての時代を自然に還しゴールするまで
2つの呪いにかかる。
◇老化の進行が止まる。
◇自殺や他殺により死ぬと
強制的に記憶がリセットされ
一周目のスゴロクスタートの瞬間に戻される。
◆不老不死の薬の力◆
◇飲んだ薬の量に応じて自分だけが過去に戻される。
◇緩歩動物クマムシの様に
各時代のあらゆる特殊環境下にも対応できるようになる。
一つは私も知らない方法。
そしてもう一つは、途方もなく
「ちょ、ちょっと待て!!」
蓮姫は手紙を読むのをまた中断した。
「ここ、確かに
きっと何かの間違いだよ、ね?カムっち?」
「わ、私が消滅させただと……?」