目次
ブックマーク
応援する
8
コメント
シェア
通報

サイコロの真相

第40話 謎の少女からの置き手紙

話はハルキが意識を取り戻してすぐのタイミングまで遡る。


「あれ?

ポーチの中身がかさばってるな」


蓮姫はポーチの中身に違和感を感じた。


「何だこれは?

手紙か?」



「何だ……と!?」


「ちょっと急に立ち上がってどしたし、

カムっち?」


「今、大事な手紙読んでみるからちょっと静かにしてくれ」

蓮姫はそう言ってハルキの言葉を遮ると、手紙の中身を読み始めた。



自称女さんへ

『私が蓮姫あなたのところに来た理由、

まだ説明していなかったわね。

だから今、こうして蓮姫あなたに手紙を書いたの。


一度しか説明しないから心して聞いてちょうだい。

蓮姫あなたが使ったサイコロの影響で、

時代間に時空の断絶が観測されたの。

そして、その時空の断絶は宇宙規模で未来に重大な影響を及ぼすものよ。

だから、その事態の深刻さをあなたに説明して、解決方法を教える為に私は蓮姫あなたに会いにいったのよ。』



「にゃ、にゃ、にゃ、にゃんだってー???」

蓮姫とハルキははたからオーバーリアクションって言われそうな程、猫目で大げさに驚いた。

・・・

手紙を読むにゃす姫の姿はまるで考える人の彫刻。

・・・・・・

「あれあれ~?

にゃすっちの猫目泳いできたぞ~!

大丈夫にゃいじょうぶか~?」

・・・・・・・・・・・・

「にゃ、にゃるほどー!!!」

にゃす姫は何かを閃いたように手をポンと鳴らすと

スクっと立ち上がった。


「お~!にゃすっち~♪」


「わからん(汗)」byにゃすっち


「あにゃにゃ⤵︎、にゃす姫っちー!!」激怒プンプン丸♪

w

※猫のしっこカエルの屁(架空)


「にゃあ、ハルキ?」


「にゃあに、カムッち?」


「奴がこの文章でにゃんのこと言ってるのかハルキはわかっにゃか?」


「ん~、さ~?

サイコロ?ジクウのダンゼツ?

にゃにが言いたいにゃかにゃ~?」


「ジクウのダンゼツって

それ、ウマいにゃか?」


「う~ん、

あたしにもにゃんなのかわかんにゃいけどね~、

頭にサイコロって付いてるから

ステーキみたいな物にゃんじゃないかにゃ~?」


「サイコロステーキって事か!!

私やハルキがにゃんで未来の料理の名前にゃまえを知っているか?

にゃんで途中から猫体化にゃんたいかして話にゃしているか?の疑問は置いといて、

確かに美味しそうだにゃ~♪」


「ホントにゃしね~♪」


「ハルキ?もっと先も読むぞ」


「うんうん、カムっち続けて」




緊張感というものが無く、

性欲と食うことしか頭にない頭空っぽさんへ

「ムカっ!」


「カムっち、まあまあ~w」


性欲と食うことしか頭にない頭空っぽさんへ


『以下は前半は箇条書きにするわ。

◆一劫年のサイコロの力◆

◇着いた時代の擬人化

◇ 過去改変

元の世界と次の世界の間の時間の流れを切り取り、一瞬で無かったことにする。

そうして、次に向かう時代へ一瞬で再構成する。

◆一劫年のサイコロのルール◆

一度でもサイコロを使ってしまった者には

全ての時代を自然に還しゴールするまで

2つの呪いにかかる。

◇老化の進行が止まる。

◇自殺や他殺により死ぬと

強制的に記憶がリセットされ

一周目のスゴロクスタートの瞬間に戻される。

◆不老不死の薬の力◆

◇飲んだ薬の量に応じて自分だけが過去に戻される。

◇緩歩動物クマムシの様に

各時代のあらゆる特殊環境下にも対応できるようになる。


蓮姫あなたが生まれた元通りの時代に帰る方法は2通りあるらしいわ。

一つは私も知らない方法。

そしてもう一つは、途方もなく蓮姫あなた自身に過酷な方法らしいの。



蓮姫あなたが消滅させてしまったアキア達古細菌達の……』


「ちょ、ちょっと待て!!」

蓮姫は手紙を読むのをまた中断した。


「ここ、確かにさせた……って書いてあるけどさ、

きっと何かの間違いだよ、ね?カムっち?」


「わ、私が消滅させただと……?」



この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?