「MPをアビリティポイントに変換して《侵食:世界樹の化身・ユグドラシルナイト》でダイレクトアタック!」
『ーーーーーーッ!!!』
「ぐぁッ!?ぁぁぁぁぁあああ!?!?」
《浅麦 誠》HP26→19
先程感じた時とは比べ物にならない激痛が強い衝撃と共に俺へと叩きつけられた
流石にこれを何度も貰うのは勘弁して欲しいな……!
「ターンエンドと同時に《侵食》を発動」
『ーーー!』
《侵食:世界樹の化身・ユグドラシルナイト》7/7→8/6《挑発》《侵食》
「俺のターン。
MPを7消費し、アクションカード《奇襲総攻撃》を発動。
場にいる全ての味方ユニットの《隠れ身》を解除し、解除した数+1のダメージを全体に与える!」
『ケケケケッ!!』
『『ーーーーッ!!』』
『『ヒャッハァッ!!』』
『ーーーッ!?』
《侵食:世界樹の化身・ユグドラシルナイト》8/6→消滅
《賭操 闘夜》HP30→《被ダメージ無効解除》
《デーモンシャドウ》4/1→《隠れ身解除》
《デーモンシャドウ》2/1→《隠れ身解除》
《潜伏シーフ》2/1→《隠れ身解除》
《潜伏シーフ》2/1→《隠れ身解除》
《いたずらの化身・ランタン王ジャック》3/3→《隠れ身解除》
ユグドラシルナイトに向かってあらゆる方向から《隠れ身》を解除したユニットが総攻撃を仕掛け、ユグドラシルナイトはあっという間に全身を黒く染め切り、消滅させていく。
このカードは場にいる
本来は盤面を一気に展開されて処理が間に合わない時、もしくはトドメを刺すため用の奥の手だったのだが、現在手札にユグドラシルナイトを処理できるカードがあの1枚しか無かった為に仕方なく使う他無かったのが少々痛いな
「プレイヤーにユニット全員でダイレクトアタック!」
『オシオキだぁ!!』
『『ーーーッ!!』』
『『そらそらぁ!』』
「ぐぅぅっ!?!?」
《賭操 闘夜》HP30→17
「更にアビリティポイントを消費し職業アビリティ《隠れる》を使用する!
《いたずらの化身・ランタン王ジャック》に《隠れ身》を付与する!」
『ケケケケッ!』
《いたずらの化身・ランタン王ジャック》3/3→3/3《隠れ身》
「ターンエンド」
「よ、よくも私のユニークレアを2枚も!!」
こいつは恐らくユニット1体に強化を絞ることで《勝鬨》の能力を集中させて戦うタイプの受けに強い型なのだろうがこの手のデッキはそのコンセプトの都合上明確な弱点がいくつかある
一つはこの《隠れ身》型だがこれの対策こそが恐らく《侵食:世界樹の化身・ユグドラシルナイト》なのだろう
もう一つは《封印》、《勝鬨》等の能力を封じられてしまえば《決闘者》のユニットらそこまで高い能力は持っていない。
《勝鬨》は確かに強いが強化することを前提としている為ユニット単体の能力は比較的控えめになっているのだ
《侵食》は確かに能力として見ればかなり強力だがカードが使えなくなるのでは俺としては意味がないと考えている。
こんなカードを作り出している奴は何を考えてこんな物を作っているんだ?
「私のターン!
コストとしてMPを7消費して前列中央に《決闘の戦車》を召喚する!」
『ヒヒヒーーーン!!』
『いたずらだぁ!』
「ぐぅ!?」
《決闘の戦車》3/5《先制攻撃》《勝鬨》
《賭操 闘夜》HP17→15
馬のいななきと共に中世にあるタイプの戦車……場所に武器等を改良して付けた物を引いた全身鎧の大型の馬が現れる
その
「更に職業アビリティ《勝利への咆哮》を使用して《決闘の戦車》に敵ユニットを死亡させた時+2/+2する《勝鬨》を付与する!」
《決闘の戦車》3/5《先制攻撃》《勝鬨》+《勝鬨》
「《決闘の戦車》で後列中央の《潜伏シーフ》を攻撃!」
『ヒヒヒヒーーン!!』
『ぐぅあ!?』
《潜伏シーフ》2/1→死亡
《決闘の戦車》3/5→3/3
「《決闘の戦車》が敵ユニットを死亡させた事により《勝鬨》発動!
《決闘の戦車》に+2/+2し、更に元々このユニットが持っていた《勝鬨》の効果によって1ターンに一度だけそのターンの
『ヒヒヒヒィィィイイン!!!』
《決闘の戦車》3/3→5/5《勝鬨》《勝鬨》+《2回攻撃》《先制攻撃解除》
「《決闘の戦車》でダイレクトアタック!」
『ブルルルッ!!ヒヒィィン!!』
「ぐぅっ!?」
《浅麦 誠》HP19→14
「ターンエンド!」
《決闘の戦車》5/5《勝鬨》《勝鬨》→《2回攻撃解除》
「俺のターン、コストとしてMPを4消費してアクションカード《粗悪な模造品》を使用する。
対象として《いたずらの化身・ランタン王ジャック》を選択し、攻撃力とHPをそれぞれ−2した状態で2枚手札に加える」
粗悪な模造品は能力ダウン効果がそれなりに大きい分ユニット同士のぶつかり合いを主体としているカードに使う分には弱い上に元々素で能力の低い盗賊カードとの組み合わせはそこまで良いものとは言えないが《隠れ身》持ちであれば話は別である
特にランタン王ジャックは《隠れ身》持ちのユニークレアでもあり、ただ場にいるだけで強力な能力を発動する
ただランタン王ジャックはその能力が故に初期コストがかなり高い為コピーするタイミングが難しいんだがな……
「更にコストとしてMPを4消費してアクションカード《不意の一撃》を発動
このカードは場に《隠れ身》持ちのユニットがいる際に発動出来る。
ランダムな敵ユニット1体に自分の場にいる《隠れ身》ユニット1体の攻撃力と同じダメージを与える。
現在こちらの場にいる《隠れ身》持ちのユニットは《いたずらの化身・ランタン王ジャック》のみ、攻撃力は3の為3ダメージだ」
『ヒヒヒィィイン!?!?』
《決闘の戦車》5/5→5/2《勝鬨》《勝鬨》
「残りのMPをアビリティポイントに変換して後列左側の《デーモンシャドウ》で《決闘の戦車》を攻撃」
『ーーー!!』
『ヒヒヒィィイン………!?』
《決闘の戦車》5/2→死亡
《デーモンシャドウ》2/1→死亡
「残りの《デーモンシャドウ》と《潜伏シーフ》でダイレクトアタック」
「ぐぅ!?」
《賭操 闘夜》HP15→9
「更に職業アビリティ《隠れる》を再発動し《デーモンシャドウ》に《隠れ身》を付与する」
《デーモンシャドウ》4/1→4/1《隠れ身付与》
「ターンエンドと同時に《デーモンシャドウ》の能力発動」
《デーモンシャドウ》4/1→5/1
「私のターン。
まだ終わりではないぞ!こちらにはまだまだ回復ソースは数多くある!
コストとしてMPを5消費しアクションカード《侵食再生》を発動!
手札から《侵食》ユニットを1枚消滅させそのユニットの持っている攻撃力とHPの合計値分私のHPを回復する」
『オシオキだぞー!』
「くっ!?」
《賭操 闘夜》HP9→20→18
手札から捨てられたのはコスト6の《侵食:猛攻の重戦士》。
元々は戦士の職業のカードだったか……攻撃力5のHP6で一気に11も回復されたが幸いランタン王ジャックによってその回復量は減っている上にコストも上がっている。
これならなんとかなるな
「コストとしてMPを4消費して《守りの剣闘士》を前列左側に召喚する」
『ダメダメ〜!』
『ぐぅ!?』
《守りの剣闘士》2/6→2/4《挑発》《勝鬨》
「ターンエンド。」
「俺のターン。
コストとしてMPを6消費して後列左側に《いたずらの化身・ランタン王ジャックコピー》を召喚」
『ケケケ〜!』
《いたずらの化身・ランタン王ジャックコピー》1/1
「更に《いたずらの化身・ランタン王ジャックコピー》が場に存在することによりお互いのユニットカード以外のカードのコストは更に+1される!」
『いたずらマジックだぁ!』
更に手札のアクションカード類のコストが重くなるがこの辺は仕方ないので割り切るしかない
「更にコストとしてMPを2使用して前列右側に《潜伏シーフ》を召喚する」
『クククッ』
《潜伏シーフ》2/1《隠れ身》
「MPをアビリティポイントに変換してターンエンド。
ターンエンド時効果発動により《デーモンシャドウ》は攻撃力を上昇し、《潜伏シーフ》により2ダメージを振り分ける」
『ぬぐっ!?』
《守りの剣闘士》2/4→2/2
「私のターン。
…………クソッコストとしてMPを5消費してアクションカード《侵食:癒しの願い》を発動、プレイヤー含めた全員のHPを2回復する!」
『『オシオキだぞっ!!』』
『ぁぁぁああ!?』
《賭操 闘夜》HP18→20
《守りの剣闘士》2/2→2/4→死亡
「チッ!?」
どうやら一発外れてくれることを期待していたようだが運悪く2発とも《守りの剣闘士》に飛んでいった
恐らく今のあいつの手札はアビリティカードが多いのだろうがその全てのコストが+2されており、うまく回っていないようだ
「コストとしてMPを5消費して《侵食:ヘビィナイト》を召喚する!」
『ォォォォォオオオ!!』
『『そうはさせないよ〜!』』
「ぐっ!?」
《侵食:ヘビィナイト》3/7《挑発》《侵食》
《賭操 闘夜》HP20→16
「ターンエンドだ」
《侵食:ヘビィナイト》3/7→4/6《挑発》《侵食》
「俺のターン。
コストとしてMPを6消費し《いたずらの化身・ランタン王ジャックコピー》を前列右側に召喚する」
『分身だよォ〜!』
「これにより更にユニット以外のカードのコストを+1する」
『もういっちょぉ!』
これでユニット以外のカードのコストは+3、恐らくもう奴はユニット以外にまともに出せるカードは無いだろうな。
鋭い賭操は手札を見て絶望したような表情でその場に崩れ落ちる
「………!降参だ……!」