ここまでお読みいただきありがとうございました。
アリーゼ様の旅はまだまだ続きますが、ここで一度完結とさせていただきます。
最後はアリーゼもマルセナも幸せになれて良かったですね。
この物語の始まりと結末は最初から決まっていました。途中のキャラクター紹介で書いているように、この物語はアリーゼとマルセナの二人の聖女のダブル主人公なんです。だから「ざまぁ」のタグはありません。
追放物ファンタジーと異世界恋愛をMIXした作品として読んでいただけたら幸いです。
【アリーゼについて】
アリーゼはスーパーポジティブ思考の主人公として描いています。チートかは分かりませんが「世界書庫」と呼ばれる能力がありますね。一応、追放物なので主人公らしい特殊能力があります。あとはロッドで魔物をボコボコにしたり、投石で魔物を落としたり、木登りが得意だったり、自らタンク役になろうとしたり、身体能力は高いですよねwww ロゼッタを抜けばパーティーでも最年長なので意外にしっかりしてます。時には弱い部分を見せつつもミルディたちに支えられて、旅を続けていきます。勇敢な聖女として描けてたら嬉しいですね。
【マルセナについて】
マルセナは一番、現実世界の人間に近いですかね。マルセナ自身も聖女としての才能だけではなく、しっかりと努力をしている。そしてアリーゼのようになりたい、負けたくないという思いがありながら、うまくいかない現状にもがいて、嫉妬して、悩んで色々な葛藤の末、自分の生きる道を見つけるんですよね。結構キャラクターとして気に入ってます。最初は嫌なやつだと思うんですけど最後は好きになってくれてたら嬉しいですね。
【ミルディについて】
ミルディはアリーゼを近くで支えてくれる親友としてのポジション、彼女だけはアリーゼの少しの変化に気がついてくれる相棒として描いています。彼女は本当にただの鍛治屋さんです。だから戦闘もできないし、強くもない。それでも成長してアリーゼのために何かしてあげたいという優しい心を持った芯の強い女の子です。アリーゼはミルディが信じてくれれば最後まであきらめないでしょうね。そんな存在です。
【二人の聖女について】
最終章はもちろん第1部の回収ですね。アリーゼとマルセナの視点で物語が進みます。なぜ題名が楽章になっているの?と気になった方はいますかね?
序章
言わずもなが始まりの楽章ですね。ここではアリーゼとマルセナの初めての出会いとお互いを目標にしたことを描いています。
前奏曲
メインの楽曲につながる楽章ですね。ここではアリーゼはマルセナとの聖女としての決意、マルセナはアリーゼからの言葉で勇気を貰う展開を描いています。
聖譚曲
教会などで歌われる楽章ですね。ここでは100話ぶりにアリーゼとマルセナは通信魔法具越しですが再会します。そしてすれ違ったままの思いが一つになり、『聖女』というキーワードとともに聖女としての覚悟を描いています。アリーゼとマルセナは聖魔法が使えない聖女として同じ境遇になっていることも描いていますね。
協奏曲
独奏楽器が目立つ場所に出て(指揮者の横など)、オーケストラをバックに演奏します。独奏楽器=二人の聖女 二人は戦争を止めるために奮闘しますね。初めは誰にも届かない声がどんどん広がっていき、今までの『聖女』としての頑張りが間違っていなかったことを描いています。
交響曲
簡単に言えばオーケストラですね。色々な楽器が音を奏でそれが一つの曲として演奏されます。 もう二人には強い味方がいる。そしてアリーゼは戦争を、マルセナは処刑を止めることになります。
最終楽章
締めの楽曲ですね。二人の聖女の活躍により誰も犠牲者が出ずに戦争を止めることができました。そして二人はそれぞれ違う道を歩いて行くことになります。それでも、あの時すれ違った気持ちは今は一つになって、この話しは終わりを迎えます。
そんな感じで書いてます。
第2部は機会があれば書こうかなと思っています。今まで応援ありがとうございました。