和成ソウイチ
異世界ファンタジー内政・領地経営
2024年12月12日
公開日
22.6万字
連載中
古株の四天王「邪紅竜ヴェルグ」は、新しく代替わりした魔王から冷遇されていた。ヴェルグが守り続けている聖剣が、魔王の新しい魔法によって脅威でなくなったためだ。
給料や物資の支給も滞り、「金の切れ目は縁の切れ目」とばかり主立った配下から次々と見限られるヴェルグ。
そんな中、何百年も見守り手入れを続けていた聖剣から、あろうことかヴェルグが主として認められてしまう。
しかも、その様子を配下であるサキュバスのフィアに目撃され、ヴェルグは処罰の危機に陥る。
そんなとき、聖剣から力を得たヴェルグに特殊スキル『貪欲鑑定』が目覚める。
これはあらゆる対象のより深い『負』の情報を暴き出すというものだった。
これにより、フィアの隠された苦悩を知ったヴェルグは、彼女のありのままを受け入れる度量を見せ、フィアを味方に引き入れる。
魔王に愛想を尽かせていたヴェルグは、以後、自分の好きに生きることを決意。
聖剣を餌にして人を集め、領地をかつてのような偉大な国へ再建するために動き出す。
するとその中で、貪欲鑑定の意外な使い方を発見。
聖剣を求め攻めてくる人間を改心させたり、誰にもわからなかったダンジョンの謎を解いたりと、貪欲鑑定は大活躍。
やがてヴェルグの治める邪紅領は、魔王直轄地を凌ぐ規模と人材を抱える強大な王国へと発展するのだった。
【10/9更新!】
【次回は10/12 12:00更新予定】