マリアとジルベルトがお互いに相手の正体に気付かないゆえに疑似的な身分差恋愛となるお話です。それ故に2人にすれ違いが生じて切ない場面も出てきて、すんなり2人がくっつかないので、焦れ焦れを堪能できます。
主人公2人のキャラにもとても好感を持てます。マリアは、ドジっ子でちょっと鈍いですが、拾った子猫をかわいがるとても心が綺麗で優しくて魅力的なキャラです。ジルベルトは、超美形のイケメンでしごでき皇太子なのに、恋愛面ではマリアと同じぐらい無自覚、初心で不器用でかわいいです。冷徹イケメン皇太子が自分の恋愛感情に無自覚って、とても胸にキュンときます。恋愛面で初心で不器用、ちょっとズレているのは、2人ともそっくりでお似合いだなと思います。
脇役もいい味を出しています。マリアの侍女をする令嬢ラムダとジルベルトの側近フェリクス公爵は、漫才みたいな掛け合いでいいカップルになりそうです。
マリアとジルベルトがお互いの正体に気づいた時、2人の関係がどうなるのか、続きを楽しみにしています。