目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報

042 かくて世界の闇は深まった

「…なぜ?」

俺の腹から聖剣がはえている。

「なぜ?それは、僕が王子で、勇者だからだ」

魔王を伐ち放心していた俺を、王子が後ろから刺したらしい。

「異世界から来た素性不明の男よりも、王子が魔王を倒す方が物語にハクが付くだろう」

剣を引き抜き、王子は高らかに笑った。


魔王と同じ顔で。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?