人生百年時代。
このたび俺も九十九歳で往生した。
数え年なら百だから文句も言うまい。
しかし、天国へ行けると思っていたが、そうではないらしい。
しかるべき相手に抗議し、天国は俺を受け容れるべきだ。
『そんな傲慢な考えだからお葬式の参列者が居ないんですよ』
その声は、我が愚妻ではないか。