「おい、勇者が来たぞ!」
ここは魔王城にほど近い小さな町。
そこへ来た、となればどんな扱いをされるか連中だって分かっているはずだ。
ここは魔王軍最終防衛ライン直前でもある。
親衛隊の目も光っているし、目立った手助けなどもできない。
だが魔王討伐の応援はしたい。
たとえ俺たちが魔物でも。