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橋を渡ることに意味はあるのか
橋を渡ることに意味はあるのか
有村ふうな
文芸・その他純文学
2024年12月26日
公開日
3.1万字
連載中
次の選択肢がいくつかある中で何を選ぶか選ばないか。 そのことに意味があるのかを考えながら、気軽に短歌をよんだりしてみようという意図でスタートしてみました。 短歌を使って、昔の雰囲気が漂うお山で暮らす村人たちの物語へご案内いたします。 繰り返しの生活から脱却を果たし、新しい生活に入っていく。 それぞれのタイミンクで次の選択を選び、選んだ結果には全体にとっての意味が生まれて。 村人は守られて守り、繋がって繁栄している。 読んだ人が、それぞれの中で自分なりの風景を思い浮かべられるように、余白を大切にしています。 5分ぐらいの束の間の『お山の時間』をあなたに! ふわりふわりと、よろしくお願いいたします。

あちらがわ


渡りにいこう


片手には


花束抱え


バランスをとる



== == == ==


デート相手が橋の向こうに住んでいて

花束を抱えて細い橋を用心深くわたっている風景を

想像してみて


花束は野の花で

村人は二人の恋がいつ始まるか

固唾をのんで見守っている


今日までに何度も橋を渡らずに

家に帰っている

はたして今日は渡ることができるのか?


そんな一場面です。



== == == ==


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