届け
旅立ちの
前に向うは
橋の上
気持ちの強さ
お山に届け
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久しぶりにお山に帰ってきた村人が、男女二人の童を連れて旅立つ儀礼をする。
まだまだ親元に居たい気持ちと、海の香りのよろこびに胸が躍る気持ち。
お山での暮らしが嫌いなわけでは無いけれど、海のお師さんの笑顔と別れたくない二人。
持てるだけの花を集めて、お山と両親に渡す。
小さな声で掛け声をして「せーのっ!」
大きな声で挨拶をする「「「ありがとうございました。いってきます!」」」
朝の沈下橋の上渡った三人は、海に向って歩き出すのでした。