暗闇を
見つめ続ける
その眼には
ほのかな光
蛍舞飛ぶ
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沈下橋のある所は小さな広場になっていて、夜五ツ(20時)に村人の小さな集団が代わる代わる訪れていく。
その場に静かに集まった村人はいったん灯りを消して、暗闇にする。
流木に腰かけたり、しゃがみ込んだりしながら暗闇をぼんやりと見つめ続けると蛍が光る。
光った蛍は風に乗るようにゆらりと舞飛んで、村人の心を華やがせるのでした。