天才科学者は宇宙の100億倍のエネルギーで異世界生転移を秒クリアする!
碧美安紗奈
異世界ファンタジー冒険・バトル
2024年12月31日
公開日
13.2万字
完結済
かつて人類史上最高のIQ300ともされながら目立った功績を残せず世を去ったウィリアム・ジェイムズ・サイディズ。彼は、何かをやり遂げるべくクローンに夢を託していた。
その四代目、通称〝四郎〟は、事故死して転生するなり世界が多元宇宙論のテグマーク分類でレベルいくつなのかを気にしだすような天才科学者の少年であった。
彼は女神リインカに乞われ、魔王によって危機に瀕している異世界を救うことを求められるが、ご都合主義的異世界をツッコみまくる四郎は、その頭脳によって付与された宇宙の100億倍のエネルギーが必要という固有技能アルクビエレ・ドライブによって、冒険を秒で終わらせる。
しかしリインカを使わした転界は、次々と四郎に救ってほしい異世界を提示してくるのだった。
冒険の中で出会う、異世界転移者であり数十年前のオタク像みたいな太田拓、四郎が創造した人造複製で「ざぁこ」が口癖なメスガキのクルス、てよだわ言葉を話すリインカの後輩巨乳メイド女神。
彼らと共に、四郎は複数の異世界の複数の魔王たちを次々と秒で攻略していく。立ちはだかるのは、最強のスライム、最強のゴブリン、裏切り者の神々、犯人ヤス、などなど。そんな中、無数の異世界を独自の基準に基づいて救うとする転界には不審な点が見え始めるのだった。