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第07話 巨大ヘビとの戦い

「それ!」


 敵が一体ということもあり、ワイドアタックは使わずに攻撃するリカード。


 ヘビ達を二撃で倒したリカードの攻撃も、巨大ヘビにはあまり通用しない。


「キシャー!」


 必然的に前に飛び出す形になったリカードに巨大ヘビが襲いかかる。


「させない!」


 だが、その攻撃はフランツがしっかりと盾で防ぎ、私はそんなフランツをプロテクションで守る。


「くっ!」


 それでも多少の攻撃は通ってしまったようで、フランツが小さな声を上げる。


「エアリアルスラッシュ!」


「鉄拳!」


 だが、追撃を許さずレイとダイが巨大ヘビを攻撃する。


「バッシュ!」


 体勢を立て直したフランツも続けて攻撃する。


 少年達の集中攻撃に、巨大ヘビの身体から血が流れ出していた。


 強敵ではあるものの、一体なのできちんとフォーメーションを組んで戦えば負ける相手ではない。


 そのまま気を抜かずに確実にダメージを重ねていく。


 明らかにこちらが優勢だったのだが、巨大ヘビが突然咆哮を上げる。


「キキャーッ!」


 巨大ヘビの身体から放出された電撃が、前衛にいたフランツ、リカード、ダイへと襲いかかる。


「うわっと」


「ぐう……」


「があっ!」


 リカードはその攻撃をなんとか避け、フランツは盾を使って受け止める。


 私のプロテクションもフランツを守るが、それでもその電撃は少なからずフランツを傷つけていた。


 そして、攻撃しようとしていたダイはもろに電撃を受けてしまう。


 後衛まで吹っ飛ばされてきたダイは、小さく痙攣している。


「エアリアルスラッシュ!」


 それでもレイは冷静に風魔法を放ち、巨大ヘビの追撃を防ぐ。


「タカヒロさん! ダイのことを頼みます!」


 フランツはそう叫ぶと、果敢に巨大ヘビへと攻撃を仕掛ける。


「ギガテンペスト!」


「ギジャー!」


 フランツの放った必殺技に、巨大ヘビの身体に穴が開く。


 いくら生命力の高い巨大ヘビといえど、この一撃には耐えられず消滅するのだった。


「やったね!」


 リカードが満面の笑みで勝利宣言をする。


 フランツとレイも小さくガッツポーズしている。


 私はその間に痙攣しているダイに回復魔法をかける。


「う……く……助かったぜ」


 ふらふらしているが、なんとか立ち上がったダイが私に礼を言う。


「どういたしまして。じゃあ、みんなのところへ行こうか」


 私がそう言って歩き出そうとした瞬間……


「危ねえ!」


 鋭いダイの声が響き、ダイによって私は突き飛ばされた。


 次の瞬間、ダイの身体は巨大な炎に包まれるのだった。

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