:確かに知りたい
:強さの秘密の一環か
:ぜひ鑑定してくれ
「わかりました、そのうちやりたいと思います。ただ他にもやる予定の配信だったり、色々あるので、すぐには無理ですけど。」
「いいよ、配信チェックしとくし。」
皇あかりは楽しげにそう言った。
「それでは次に、獄寺ちょこさんに聞いていきましょう!実は獄寺ちょこさんには、マカ●ンがたくさんきてるんだよね〜。」
「え!?あ、あたしにぃ!?」
獄寺ちょこは自分を指さして驚く。
「まずこれね。もう自分の配信はやらないんですか?」
「う、う〜ん。今は、まあ……いいかなって思ってるわね。」
「これ、それに関連する2つ目ね。正直剣呑寺いおりさんをどう思っていますか?」
「い、いおりについて?別に、どうって言われても……。どうもないわよ。」
「でも、いおりんの配信にだけ顔を出してるし、いつも楽しそうだよね?」
「た、楽しくなんかないわよ!」
「え?そうなんですか?ちょこさん。」
「そう?つまらない?」
「つまらなくも……ないけど……。」
「良かった!じゃあこれからも一緒に、配信やってくださいますか?」
「まあ、気が向けばね?」
「いつも気が向いてるんだね!」
とからかってくる皇あかりに、
「ばっ!ちがっ!違うわよ!たまたま!たまたま巻き込まれてるっていうか……!」
と慌てて否定する獄寺ちょこ。
:てえてえ
:2人の絡みは癒やし
:獄寺ちょこに癒やされる日がくるとは思わんのよ
:それな
:今やただのツンデレ
:ちょこタンの魅力を発信したいおりんには感謝しかない
:ソロ配信するなら、今なら別のファン層がつくよな
獄寺ちょこは何も言えなくなり、盛大にテーブルの上のジュースをすすって、それを美織がニコニコしながら眺めていた。
「それじゃあ続けて、蓼科沙保里さんに質問いくよ!」
「は、はい!」
「これもマカ●ンからの質問だね。今のギルドを抜けて入りたい事務所やギルドはありますか?だって。私としてはうちに来てくれてもいいなって思ってるよ。見た目も可愛いし、推定中学生最強っていうのも、いい売り文句になるよね。人気出ると思うよ。」
「え!?わ、私がだんちゅうぶ!のダンチューバーにですか!?」
沙保里はポカンと口を開けた。
:確かに
:さおぽんの配信見たい
:人気出ると思う
「い、今のところ、どこという希望はないんですが……。違約金の問題が解決するのであれば、拾ってくださるところであればどこへでも……という感じです。探索者が出来ればなんだっていいので……。」
と控えめにそう言った。
「みんなはそれぞれ、どうして探索者になったの?」
「私は家族を楽させる為ですね。母が毎日夜勤で無理していたのをどうにかしたかったのと、妹がまだ小さいので、母と過ごせる時間を作ってあげたくて……。今は顔を合わせられる時間が少ないので。」
:孝行娘や(´;ω;`)
:今はドロップ素材があるから、その夢もかなったんと違う?
:ブラッドメタルラビットの加速の双剣の売上あったら、普通は働かずともいいレベルよ
「はい。売上が振り込まれたら、それを見せて母に話をしたいなって思います。家族3人食べていかれるだけのお金が出来たよって。それで今の仕事をやめてもらって、働くにしても昼間の仕事にして欲しいと思ってます。」
「いい夢だね!夢がかなうといいね!」
「はい、ありがとうございます。」
「私は勉強が苦手なので……。探索者で稼げれば勉強しなくていいって聞いたからです。」
沙保里がへへ……と頭をかきながら言う。
「確かにね!私も勉強は苦手だったよ!だからこうしてダンチューバーになれてよかったなって思ってるね!」
:クイズコラボに出た時酷かったからな!w
:アッカリーンの唯一の弱点やなw
:俺も勉強は嫌い
:勉強しないで生きていかれるのは強い
:生活の手段が増えたのはいいこと
「獄寺ちょこさんは、どうしてダンVtuberをはじめたの?」
まったく答えようとしない獄寺ちょこに、皇あかりが話を振る。
「あ、あたしは……。」
と言い淀んで話そうとはしない。美織が不思議そうに体を向けて首をちょこに向ける。
:遊んで欲しいって言い出せなかったんだよな
:迷惑行為→絡んで欲しくてイジイジ
:でも人前に顔を晒すのが嫌で、ダンチューバーじゃなくダンVtuberになったと
:今はいおりんがいて良かったな
:好きならば好きだと言おう
:いっぱい遊んでもらえ
:今は毎日楽しそうでなにより
「……違うわよ!そんなんじゃないから!」
「そうなんですか?ちょこさん、良かったら配信以外でも良かったら遊びませんか?」
「……へ?」
「私と遊んで下さい、ちょこさん。……駄目ですか?」
「い、いい……けど……。」
「尊……。」
思わず真っ赤になってしまった獄寺ちょこを見て、皇あかりが口元を両手でおさえて目をキラキラさせる。コメント欄はてえてえと草で埋め尽くされた。
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