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第46話 皇あかりと雑談配信 その1

「はい皆さまこんにちわ〜。アッカリーンの館へようこそ!今日は予告していた通り素敵なゲストさんがいるよ!」


:アッカリーン

:アッカリーン

:こん

:アッカリーン

:楽しみにしてた!

:いおりん、来たぞ〜!


 皇あかりの配信コメント欄が早速加速していく。美織が現れるまでは、ダンジョン系配信者ではNO.1王者だっただけあって、常時接続10万人超えは伊達ではない。


 今日はゲストのお陰もあって、開始前から数万人が待機をし、開始早々にして20万人を突破していた。


「皆さま、こんいお〜!剣呑寺いおりです!今日はよろしくお願いいたします。」

「ちょこっとイタズラしちゃうゾ☆?

 獄寺ちょこよ。ねえ、これほんとにあたしも一緒でいいの?」


「わ、私もいったいぜんたい、なんで呼ばれたんでしょうか……?配信なんて1度もしたことも出たこともないんですが。た、蓼科沙保里です、どうぞよろしく……。」


 配信画面には、生身の皇あかり、ダンVtuberのガワをかぶった状態の美織に、獄寺ちょこと、生身の蓼科沙保里までがいた。


「ん〜。配信見てたからね!中学生であの戦い方はヤバいよ!話してみたくなっちゃってさあ。いおりんにお願いしたわけです!」

「お願いされちゃったわけです……。」


 合同会社だんちゅうぶ!はダンチューバーもブイチューバーも取り揃えた大手事務所の1つであり、小さいながら自社ビルも持っている。ここは合同会社だんちゅうぶ!の自社ビル内のスタジオの為、美織と獄寺ちょこの3Dモデルも余裕で動かすことが可能だ。


「憧れの皇あかりさんとお話するなんて、緊張しますぅ〜!」

 沙保里は目をギュッと瞑ってそう言った。


「ははは。気楽にしてくれていいよ。今日は皆さんがメインなわけだしね!とは言いつつ他にもみんなが気にしてる物があるよね!」


:ブラッドメタルラビットの加速の双剣!

:いおりんがいるってことは、譲ってもらえたのか?

:アッカリーンが更に強くなるぅ!


「は〜い!そうで〜す!早速出し惜しみせずに見せちゃおうかな!ジャ~ン!ブラッドメタルラビットの加速の双剣で〜す!はいみんな拍手拍手〜!!」


:8888888

:88888888

:👏👏👏👏👏👏

:すげえ!カッコいいデザイン!


「だよね!カッコいいよね!黒地に赤い線がジグザグにはしっててさあ。性能的にも大満足!な一品なわけです!」


:いくらした?

:最低価格が5億だよな

:深層の魔物がイレギュラーで出たんだからな、性能は本来のものよりもいい筈


「まあ、値段なんていうヤボなことは言いっこなしだよ。まあ、それなりのお値段はしました。最低価格はみんなも知ってるみたいだしね。それ以上とだけ。でも、それに見合った性能だよ!次の配信をお楽しみにね!」


:うおおお、またアッカリーンが強くなる!

:配信楽しみ!

:何に行くんだ?


「うーん、それはまだ要検討かな。みんなも希望があったら教えてね!それではゲストさんに色々聞いていく、アッカリーンの館、はっじまっるよ〜!」


 皇あかりは時折、常時接続数NO.1をいいかして、雑談配信をすることがある。その時に気になるゲストを呼ぶコーナーが、アッカリーンの館、である。


 今日のゲストは、美織、獄寺ちょこ、蓼科沙保里の3人だ。既に自分のチャンネルも100万人を突破したとはいえ、あくまでも新参者。美織は大物相手に緊張していた。


「いおりんはなんのスキルを持ってるの?ずっと気になってたんだよね。」

「あ。私スキルはないんです。父の使っていた剣に助けられていただけで……。」


:スキルなしでアレっていうのがヤバいんだよな

:ほんそれ

:そんなにすごい剣なのか?


「どんな剣を使ってるの?」

「よくわからないです。倉庫にあったものなので……。でもはじめたての頃に実力以上の結果が出せたのは、コレのお陰だと思いますね。父の遺品です。」


「……お父さん亡くなられたの?」

「行方不明なだけなんですけど、もう死んだものとして、家族の間では扱ってますね。」

「そうなんだ……。てことは、まだ行方も、なくなったかどうかもわからないんだね。」


「そうですね。物心ついたころにはいなかったので、死亡届は出せるみたいですけど、母はまだそうしたくないみたいです。とても仲が良かったみたいなので。」


:母ちゃん……(´;ω;`)

:仲のいい御夫婦だったんだな

:さみしいな


「そうですね。でももう慣れました。家族はとても仲がよくて楽しいですよ。」

「それはなによりだね。」

「はい。」


「剣は鑑定してみたことないの?」

「そうですね、特に考えたことはないです。してみたほうがいいですかね?」


「自分の配信でやってみたら?ちょっと興味あるな。」

 と皇あかりが提案した。


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食中毒が治らず悪化した模様。

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