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第5話 片付けが終わったら遊びましょう!

「やっば、かなりギリギリじゃん……」

 オレはそれから全力疾走で家まで戻ってくると烈勢刃竜気李の象徴とも言える赤いパーカーを脱いで髪の毛の跳ねをワックスで抑え、オレからボクに戻る為にメガネをかけた

 これでも急いだほうだったのだが思っていたよりも距離が遠くて結果としてもう一度家を出たのが10時をギリギリ回るか回らないか、というところだった

 それからまたボクは走り出したわけだがまぁ、間に合うわけもなく、ボクは予告どおりに無事遅刻をした、ということになる


「お前、マジで遅刻するとは思わなかったわ……」

 約束の駅前に着いたのは結果10時の針を長針が10分ほど過ぎた頃だった

 もしかしたら新垣のことだからまだ着いていないのではないかなんて失礼なことを思っていたらしっかりと駅の時計の下に立っていた

「ご、ごめんって……はぁ、は……」

 流石にずっと走りっぱなしで体力がなくゼエゼエと息を吐きながら謝る

「いや、なぁ、オレはてっきりあれは盛大な振りだと思ってな、オレよりお前のほうが先に着いてていや、もういるじゃん! って突っ込むことになるとばっかり」

「だからごめんって! は、はぁ……」

 それでもなお詰めてくる新垣にさらに頭を下げて深く謝る

 言ってしまえば新垣の蒔いた種を摘み取りに行ってきたわけだがそれもまたボクが勝手にしたことで、お前のせいだぞなんて言うのもお門違いということだ

「まぁ、それは冗談だから良いとして……なんでそんなに息切らしてるわけ? そんなに家遠かったのか?」

 だが新垣は本気で怒っていたわけでもないようで肩で息をするボクを心配して背中に手をあてて聞いてくる

「いいやすぐそこ」

 実際ボクの家から駅はそんなに遠くはない

 全力疾走で10分ほどで到着できるくらいには近い

 実際それぐらいなら走ってもけろっとしていられる自信がある、だが今回はそのなん十分も前から走り回っていたから流石にガス欠気味というわけだ

「マジか、もう少し体力つけたほうがいいぞお前ー、ちょっとそのベンチ座って休憩してろよ」

 新垣は言いながらボクを近くのベンチのほうへ引っ張っていき座るように促す 

「いや、大丈夫……」

「いいから、この後色々案内してもらうんだから体力回復させとけって」

 だが座る必要はないと断ろうとするが肩を強く押されて背もたれにうつかるようにベンチに身を預ける

「わ、悪い……」

 これ以上強がっても意味がないと早々に悟ってボクは断りを入れてからとりあえず休憩することにする

「ほらっ」

 そんなボクから離れていったかと思えばすぐに戻ってきた新垣がボクのほうに何かを投げてよこす

「おっ、とと……これは?」

 受け取ればそれは小さめのペットボトルで

「今この自販で買った水、飲んで、クールダウンしろよ」

「あ、ありがと……」

 ボクはありがたくキャップを外すと思い切り口のなかに水をぶちまける

 走ってかいた汗が口のなかが潤っていくのと相違して乾いていく

「で、まずはどこに連れてってくれるんだ?」

「ん、え、それボクが決めるの?」

 一本まるごと飲み干してそれを手近なゴミ箱に捨てると新垣が当たり前のように聞いてくる

 だからつい普通に聞き返してしまう

「え、そりゃだってオレまだ土地勘ないって言っただろ? 案内して欲しいって」

「ああ、そういう……なぁ新垣」

 確かにそう、言っていた

 とりあえずどこかへ連れていくか、といってもどこに?

 こんな田舎でまず最初はここ! なんていきなり紹介するような場所があるわけでもなく

「何?」

「新垣は趣味とかそういうのある?」

 ボクは考えた末に新垣にそう問いかける

 新垣の趣味さえ分かれば話は早い

 あればそういう関係のところから紹介していけばいい

「趣味……読書とか?」

「急に嘘つくなよ、あ、漫画を読書に分類するタイプの……」

 新垣の、この金髪ピアスのでかい図体したやつの口から趣味、読書、なんて言葉が出てくると想像した人が果たしていただろうか

 いや、漫画を読書と換算しているならわりと合点がいく

 少年漫画雑誌とか読んでそうだもんなうん

「嘘じゃねえよ! 漫画も読むけどちゃんと文学だって読むぞ、前お前が休み時間に開いてた本だってちゃんと読んだことあるんだからな、あの日に戻りたくてだろ、あれ名作だよなぁ、お前最後までもう読んだか?」

「い、いや?」

 ボクは焦って返事を返すが見事に声が裏返ってしまった

 ボクは人避けに本を開いてはいるがなかは全然読んでいないからだ

 読んでないのにかっこだけ読んでいる振りをしていたなんてバレたらそれこそなんて言われるか

「何で声裏返ったんだよ今、まぁ、まだ読んでないならネタバレは出来ないな、でも絶対に読んだこと後悔しないから楽しみに読み進めるといいぞ」

 新垣は本の内容を思い出すように少し視線を斜め上に向けて考えてから、満足そうにそう言って頷く

「……人間って見た目によらないな」

 まさか本気で読書が趣味とは思わなかった

 やはり人間見た目などそれほど相手の判断材料にはならないということだろう

「それは、お前もそうだろ、意外と口悪いし」

 そんな失礼なことを考えていればそれなりに鋭い返しが飛んでくる

 オレじゃなくてボクの時はそれなりに口調を抑えてるつもりなのにどうしても新垣と話しているとオレに引っ張られる

「んー、じゃあ本屋行くか……この駅からすぐそこの」

「え、本屋こんな近くにあるのか!」

 そういえば近くに本屋があったはずだと提案すれば思っていたよりもいい反応が返ってくる

「まぁ、古本屋だけどそれなりに大きい店が、あったはず」

 確か、そう、ここの角を曲がってしばらく歩くと古本屋があったはず

「何でそんな懐疑的なんだよ……」

「いや、ボク、本屋とかそんなに行かないし……」

 地元民なのに頼りないボクに新垣は呆れた様子で聞いてくるから困りながら答える

 ボクは本どころか漫画さえ読まないから本屋に行くことなんて殆どない

 だから確か、そこにあったはず、程度にしか覚えていないのだ

「へぇ、意外だな、いつも本読んでるのに、オレと同じで趣味読書とかだと思ってたわ」

「あ、れは……貰い物とか、大体はそういうやつだよ、ボクのじゃない」

 そしてすぐに失言だったと気付く

 普段から本を読んでいるやつが本屋にあまり行かないなんて不自然すぎる

 ボクは慌てて取り繕う

 実際にあれはボクのものではなく、貰い物、とも違うのだが少し不自然になってしまっただろうか

 やっぱり朝からの行動で少し疲れているようで、思っていたよりも頭が回っていなかったようだ

「へー、じゃあそれくれたやつかなりセンスいいな、お前が読んでるやつ毎回名作ばっかりじゃねぇか」

 だが新垣は特に不自然にも思わなかったのかそう言って感心する

「そ、そうなのか……」

 あいつは本が好きでよく読んでいたけど、ボクのものになってからもちゃんと本の内容とは向き合おうとしなかったボクにはそれらが名作だったということすら知らなかった

「だから何で読んでるお前が懐疑的なんだよ……」

 そしてそんなボクの反応にまた新垣が疑問符を浮かべるから

「い、色々理由があるんだ! とりあえずとっとと移動しよう、時間も押してるから!」

 慌てて立ち上がって新垣を押しながら歩き始める

「おま、誰のせいだと思ってんだ!」

 この際だから新垣から聞こえた怒声は聞こえなかったことにしよう、うん


「で、どうだった?」

 それからボクたちは古本屋にたどり着いて中に入れば新垣は目を輝かせて本の物色を始めて、新垣が本の選別を終えて店を出る頃にはしっかり一時間以上は経っていた

 ボクは古本屋を出てすぐに答えは分かりつつも新垣に聞いてみる

「やべぇ、宝の山だった、でも一つだけ言わせてくれ」

「何?」

 新垣は数冊の本を入れた袋を手から下げながら嬉しそうにそう言って、それから少し真顔になってこちらを見るから聞き返せば

「あの距離は近くとは言わねぇよ! 歩いて30分以上はかかってんだぞ!」

 少し怒った様子で新垣が声を荒げる

「……? 徒歩30分はすぐそこだろう」

「田舎やべぇな」

 駅から歩いて30分程度だったら近く、という判断でいいと思うのだがどうも聞く限りだと都会だとそうはならないようだ

「それより、そんなに買ってこの後ちゃんと持って歩けるのか?」

 読まない本を毎日わざわざ学校まで持って歩いているボクはよく分かっているが本というのは存外重いものだ

 それを数冊も買えば流石に邪魔になるのではないだろうか

 文庫本意外にもハードカバーなんかも買っていたような気がするし

「ん、ああ、身体鍛えてるから本くらいなら数冊なら余裕」

「それはさっきのと違って説得力があるな」

「おい」

 今日一新垣の見た目から出るにふさわしい言葉にボクがうんと頷くと横から突っ込みが飛んでくる

「んー、じゃあ次はどこ行く?」

「とりあえず昼飯食わねえ? オレ腹減ったんだよなぁ、モックとかないの? この辺り」

 時間的にそろそろ昼食かとボクも思っていたところに新垣から提案が上がる

「……モックは隣の市まで行かないとないぞ」

 だが残念なことにこの市内、というか町内にモックなんてない

 それどころかファミレスだって1ヵ所しかないしなんならここからはけっこう離れた場所にある

「マジ?」

「代わりにそこを曲がったところに喫茶店があるけど」

 驚く新垣に代わりによくここら辺の若い奴らが溜まり場なんかにしている喫茶店を紹介しようとする

 ボクも昔はよく家族で行ったものだ

「その曲がったところは曲がってからうん十分先じゃないよな?」

 だが新垣は真剣な表情でボクにそう問いかけてくるから 

「本当に曲がってすぐだから安心してくれ」

 安心してもらえるようにちゃんと太鼓判を押す

「よし! じゃあそこにするか?」

「ああ、というかこの辺りだと飲食店そこしかない」

 するか? と聞かれてからボクは苦笑いでそう続ける

 新垣的な徒歩圏内でいえばあの喫茶店を除けばこの辺りには他に飲食店はないはずだ

「……マジか」

「今日一体あと何回君のマジって言葉聞くんだろうね」

 新垣がまた驚いたようにそう漏らすから、ボクはついそう言って、ははっと乾いた笑いを溢した


「えーっと、オレはー、メロンフロートとこのパンケーキセット」

「ボクは、カフェオレのアイスとピザトーストで」

「はーい、ちょっと待っててねー」

 あれからボクたちが喫茶店に入ると祝日のわりに空いておりすぐに席に座ってそれぞれ注文をする

「……昼ご飯にメロンフロートとパンケーキセットって正気? それとも都会だと当たり前なの?」

 ボクは新垣の注文が嫌に気になって少し小声で聞いてみる

 もしかしたら今時都会では当たり前なのだろうか

「いや、別にオレが甘党なだけだけど……」

 だが返ってきたのはまたそういう感じの返答だった

「また出たその嘘なのか本当なのか今いちよく分からないやつ」

 もしかしたらこいつは皮だけ剥いだら後に残るのは甘いものが好きな文学系女子なのではないだろうか

「その嘘なのか本当なのか分からないやつで嘘だったことがあったか……?」

 新垣はそんなボクの反応に心外というように眉間を動かす

「っていうかそんなにしっかり相手とコミュニケーション取れるなら何で転校当日あんな感じだったんだよ……あの時もう少しそういうところ見せとけばもう少し色々違ったと思うんだけど」

 だがボクはそんなことよりも気になることが出来てしまって聞いてみる

 転校初日の新垣の挨拶は名前を名乗ってずかずかと椅子まで歩いてきて座る、という見た目にそぐう行動をしていた

 だがこの男を知れば知るほどにあの時のほうがおかしかったのだと理解する

 こうしてしっかり話をしてみれば見た目がヤバイだけの普通のいいやつだ

「……それは、あれだよあれ」

「あれって何」

 あれあれと言いながら新垣は気まずそうに目線を反らす

 だがボクは逃がすつもりはない

 それに気付いたのだろう新垣ははあっと大きくため息を吐いてから

「オレ、人見知り激しいほうなんだよな、特に大人数の前だと緊張しちゃって……」

 恥ずかしそうにそう言った

「なるほど、バグってるのは見た目と図体のほうなのか、よく分かった」

 これは文学系女子に物静かなも追加しないといけない

 おそらく見た目をそれに合わせて想像すればこんなに脳が混乱することもない

「お前は人をディスってないと死ぬ呪いか何かにかかってるのか……? まぁ、人見知りってのもあるけど」

「けど?」

 だがどうやら話はそこで終わりではないようで

「オレは自分の、見た目とかじゃなくてちゃんと中身を見てくれる相手とだけ仲良くなれればそれでいいんだ、皮だけの相手なんて別にいらないからな」

 新垣は特に歯に衣も着せずにそう、言いきった

 ある意味この歳にしては割りきった考えかただとも思うが

「……ふーん、じゃあそれも、ファッションヤンキーだったりするの?」

 その格好もまた、人を見分けるためにしていることなのだろうかと少しの疑問を覚えて聞きかえす

「え、これは別に、髪もピアスもカッコいいと思ってやってるだけだし、オレは別にヤンキーじゃねーよ?」

「その言葉が今日一番信じられねーよ……」

 だがどうやら本人は自分がヤンキー、少なくともヤンキーみたいな見た目だということすらあまり自覚がなかったようでボクが驚く番だった

 それとも、まさか都会ではこれが普通?

 その可能性すら見えてきた

「あ゛あ゛? 逆にオレのどこがヤンキーだっつーんだよ?」

「そういうところだろ!」

 いや、前言撤回

 都会だろうといないだろ

 そしてヤンキーみたいなじゃなくてガンの飛ばしかたがもうヤンキーのそれだ

 そんなボクたちのほうに楽しそうな笑い声と共に美味しそうな匂いが近付いてくる

「あははっ、悪いねぇ元気に話してるからこっちまで聞こえちゃって、二人でずっと漫才でもしてる調子なんだもの、あまりに楽しませてくれたからメロンフロートのさくらんぼおまけしといたからねー、あらたくんのほうはピザトーストのチーズ多めにしといたわよー」

 喫茶店のおばちゃんは笑いながらそう言って新垣の前にさくらんぼの二つのったメロンフロートを、ボクの前にはパンから溢れるほどに乗せられた溶けたチーズがのったピザトーストを置く

「お、ありがとおばちゃん!」

「あ、ありがとうございます……」

 新垣のお礼に引っ張ってもらう形で何とかお礼をボクも返す

「おばちゃんずっとあらたくんのこと気にかかってたから、楽しそうにしてるところが見れて嬉しかったわ、これからもあらたくんと仲良くしてあげてね」

 それからおばちゃんはそれだけ言って早々に別のオーダーを取りに行ってしまった

 一つだけ、新垣には聞かせたくないことを匂わせたまま

「勿論! いいおばちゃんだな、知り合いか?」

「田舎なんて大体どこへ行ったって知り合いしかいないだろ」

 新垣がメロンフロートの写真を撮りながら聞いてくるからボクは少しつっけんどんに返す

 こういうところがボクの田舎の少し嫌なところだったりもする

 情報は全て共有されるから

「そういうもんなのかー、でも気にかかってたって言って……いや、今はその話は止めるか、ほら口開けよ」

「え、んぐっ……」

 新垣はボクの聞かれたくないところに踏み込みかけてそのまま一歩引き返すと開けと言われてまだ半開きのボクの口に無理やりさくらんぼを押し込む

「せっかく2個も乗せてくれたからさくらんぼお裾分けなー」

 そしてそのままさっきの会話なんてなかったようにもう一つのさくらんぼを自分で食べる

「……やっぱり、いいやつだね、新垣は」

「そんなことねーよ、別にふつーだふつー」

 ボクは口のなかで甘酸っぱいさくらんぼを転がしながら言ってみるけど新垣はははっと軽く笑ってからそう返すだけだった

「ねぇ、新垣はさ、ヤンキーとか暴走族とかって、どう思う?」

 だからこそ、ボクは次にはそう、聞いていた

「……それは、どういう意味でだ?」

 べっとさくらんぼの種を吐き出しながら新垣が不思議そうに聞いてくる

 確かにいきなり脈絡もなくこんな話を振られれば不思議にも思うだろう

 でも

「どういう意味……例えば、そのヤンキーみたいな見た目のせいで烈勢刃竜気李に入らないかって言われたら入るのか入らないのかとか、そういうこと、ほら、ここ田舎だからまだ暴走族とかそういうのいるしさ」

 今聞いておかないといけないと思ったのだ

「入らないな」

「断言するんだな」

 そして思っていた通りの返答を即答されて一瞬少し吹き出しそうになる

「だってオレ、ヤンキーとか暴走族とか、人に迷惑かける連中好きじゃねーもん」

 そして理由もまた、新垣らしいとしか言えなくて

「そう……でも新垣だってほぼヤンキーじゃん」

 というかボクや飯田にガンを飛ばしていた時はほぼどころかヤンキーだった

「見た目とか、そういうの含めりゃヤンキーみたいかもしんねーし、性格もどっちかって言ったらまぁヤンキーよりだったとして、でもオレは誰かに迷惑とかかけてきたつもりは一切ない、断言できる」

 そう言って、ボクを見る新垣の瞳には曇りなんてどこもなかった

「ははっ」

「笑うなよ!」

 どうやらボクが笑った理由を悪くとったようで怒ったように新垣がむすくれるから

「いや、新垣は真面目だなって思ったんだ、お前はずっとそのままでいてくれよ、変わらずに」

 ボクは口のなかのさくらんぼの種を飲み込んで、刷り込むようにしっかりと言葉にして伝える

「お、おう……」

「さて、この後だが、何とこの田舎にも一応ゲーセンがあります、行きますか?」

 少しだけ引かれている実感を感じながら、ボクはピザトーストを口に含んで話をころっと変える

「え、ゲーセンあるの! 行きたい行きたい!」

「あまりに昭和でがっかりするなよ」

 新垣がしっかり食いついてくれてよかった

 流石にこれでオレ、ゲーセンはちょっと、とか言われたら視覚から入ってくる情報なんて何も信じられなくなるところだった

 だけどあまり期待されて期待はずれでも困るとボクは釘を刺す

「えー、逆に面白そうじゃん、レトロなゲーセンとかー」

 だが逆にそれはハードルを上げただけのようだったがまあ、この際そのぐらいのこと問題ないことだろう

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