椿あやか
文芸・その他ノンジャンル
2025年01月17日
公開日
3万字
完結済
「脳先生」、「人殺し」、などご近所で噂の絶えない、絶賛スランプ中の中堅小説家、東雲光太郎。
文壇や編集者の小柳君からは「未来の文豪」と評判はいいが、両親と妻を亡くしている孤独を埋めるせいか、今日も空想と一人ごとに余念がない。
そんな彼を支えるのは少し変わり者だがしっかり者の家政婦、タエだった。
タエには霊感があり、狐狸妖怪の類いが「視え」てしまう。
光太郎の彼の唯一の話し相手であり、恋人は「金魚鉢の中に住む小さな人魚」である。
しかし、タエにはその人魚が視えないという。
果たして人魚は彼の空想の産物なのか……?
昭和レトロ×幻想×ホラー