穂祥舞
BL現代BL
2025年01月24日
公開日
34.9万字
連載中
フリーランスの歌手・三喜雄(みきお)は、小中学校で音楽を教えながら舞台に立つ「しょぼいバリトン」。歌い手として物足りなさはあるものの、安定している現状に満足していた。
半ば冷やかしで送った三喜雄のデモ音源が、全国チェーンのドーナツショップ・ドーナツマスターのCMオーディションに合格する。新商品は、ドイツのチョコレートメーカー・フォーゲルベッカー社とのコラボレーション商品で、三喜雄は録音時に、フォーゲルベッカー日本法人の最高執行責任者(COO)のノア・カレンバウアーと再会する。カレンバウアーはかつて、三喜雄のオペラデビューを祝福してくれた人物だったが、彼は三喜雄のことを覚えていない様子だった。
カレンバウアーは、三喜雄がプロとして活躍できるようあれこれ世話を焼き始める。そのことに三喜雄が戸惑うさなか、暮らしているマンションが火事になり……。
ヒューマンドラマ寄りの、ほとんど音楽小説。ラブの進行はまったりです。
表紙イラスト Nさま @N_naoco0130