市場が開く、鐘の音が響く

買い、売り、買い、売り

利益とは、紙切れの向こうの幻か

チャートは燃える、欲望の焔

「持ち続けろ」「今すぐ売れ」

狼たちが獲物を嗅ぎ分ける

だが、誰が食う側で、誰が喰われる側か

株価は語る、企業の未来

だが、雇われた者たちの未来は

株主の顔すら知らぬまま

一枚の通知で、リストラに変わる

暴落の日、ニュースが流れる

「歴史的な下げ幅」「市場は混乱」

だが、誰の金が消えたのか

誰かが泣き、誰かが笑う、それだけのこと