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「無音の自由」
通勤は消えた
満員電車の息苦しさも、上司の視線も
自由になったはずだった
けれど、私の声は
画面の中だけで反響して
誰の鼓膜にも届かない
キーボードの音が支配する部屋
スタンプ一つで会話は終わり
既読のままのメッセージは
無言の壁へと吸い込まれる
「私はここにいる」
そう打ち込んでも
誰の温度も、存在も
感じられない
見えない繋がりに縛られて
自由なはずのこの場所で
私は、孤独を手に入れた
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