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第49話 神の子


その子は神童だった

誰もが 憧れる 知識

誰もが 欲する 運動能力

誰もが 嫉妬する 人気力

欲しい物は全部持っている

その子は考えた

このままの世界じゃダメだと

頂点は神でないといけないと

彼は 成長した

誰も越えれない 知識 運動能力 人望

全てを持っている彼は やがて

人間の頂点に 立った

命令し 力で支配し 信頼を得て

そんな神が居る世界

そんな神が指図する世界

いつからか 不満を持つ者が現れる

その男は 武器を取る

神に 会心の一撃を 与える

やがて 神は 死ぬ

そうして神殺しの男と神殺しの武器が産まれる

その暴力は 神をも殺せると 称えられる

その暴力は カリスマを 持つ

神を越えた 男は 争いで

世界を一つにした

神も男も 何を持っていようと

所詮 人間なのだ

こんな 紙一重の世界に 絶望する

やがて 神は また 産まれる そして

神殺しの武器も また 産まれる

生産殺伐が 繰り返させる


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