夜を徘徊する 者達
それらは 昼に 嫌われた
いや 昼の人間に 嫌われた
そんな 爪弾きの 夜の人間達
暗い中 何を 見るのか
夜の人間達は 誰かに届いて欲しいと
今日も 超音波を 飛ばす
誰にも 見えない 気持ちを 伝える
徘徊先で すれ違う 夜の人間は 何を 考えているのか
声にならない この寂しさを 苦しさを
独り リズムに乗って 鳴き声を 発する
嫌われ者達は 夜を愛する
昼の人間達には 見れない 景色を 愛する
この 眼中に 広がる 暗闇に 目は 慣れてしまった
夜を漁る 夜に踊る 夜に歌う 夜に酔う
夜に 昼の人間達に 向けられた 視線を
夜の人間達は 夜空に 向けて 飛ばす
嫌な 思いを 空に届ける
嫌われ者達のコウモリは静かに夜空を睨む