他の記事のランキングでも触れましたが、今回は 業界的にも人気のカテゴリーの「異世界ファンタジー」と「現代ファンタジー」 に特化したコンテストです。
これまで “1 万文字以上書けば契約作家の可能性がある” とされてきた一般的な公募とは異なり、今回は 最終選考の条件が “10 万文字以上”――つまり長編クラスのボリュームが求められます。
10 万文字 とは、
2000 文字 × 50 話 = 10 万文字
最近の Web 小説投稿サイトでは、1 話あたりおよそ 2000 文字が読みやすいとされるようです。その想定でいえば 50 話。
アニメ換算で約 4 クール分
一般的な TV アニメは 1 クールにつき 12~13 話。50 話は 4 クール近い長さです。ワンクールで完結する物語を 4 つ連続で走らせるイメージに近く、プロでも骨が折れる分量と言えます。
どこがハードルになるのか?
物語構成
起承転結を 50 話分に引き延ばすだけでは中だるみします。主要エピソードを「小さな山」として複数用意し、読者を飽きさせない設計が不可欠です。
執筆スケジュール
毎日 2000 文字書いても約 2 か月半。執筆が遅れればそのまま〆切に響きます。
モチベーション維持
序盤の勢いを保ち続ける仕組み(進捗管理や仲間との相互レビューなど)が必要です。
まとめ & ワンポイント
10 万文字は “高い壁” ではなく “長い道” です。
1 文字ずつ積み重ねれば必ず到達できます。以下の 3 点を意識して挑戦してみてください。
「三幕八章」など構成テンプレートを先に作る
道筋が見えれば迷わない。
週に最低 1 回は “今どこを走っているか” 確認する
予定表を可視化し、遅れは早めに修正。
仲間や SNS で “読まれる場” を確保
反応があると筆も進みます。
ゴールは「10 万文字を書くこと」ではなく「10 万文字を面白く読ませること」です。文字数はあくまで通過点。物語の核──主人公の願いと試練──を常に意識し、各話ごとに “フック” を仕込むことを忘れずに。みなさまのよりよい、執筆の旅、健闘を祈ります!